大阪ブルテオン、ヒュンメルマッチデーで手話の広がりを促進
2023年12月6日、大阪にてヒュンメルマッチデーが開催されました。この日、男子バレーボールチーム「大阪ブルテオン」は、東京グレートベアーズとの試合にて「手話」をテーマにした特別なイベントを企画しました。プレイヤーたちは、ホームタウンエリアの聴覚障がい者支援を目的とした手話が描かれたシャツを着用し、観客に手話の重要性を呼びかけました。
手話の啓発に差し込む光
この日は、ただの試合ではなく、地域に根ざした支援を確認できる機会でした。選手たちが手話シャツを着ることで、聴覚障がい者への理解を深める助けとなることを願いながら、さらに多くの人々に手話の素晴らしさを伝える狙いがありました。シャツはチャリティーオークションに出品予定で、その売り上げは大阪府内の4つの聴覚支援学校へ寄付されることになっています。
試合の前には、手話シャツを購入したファンの特典として、選手との集合写真撮影が行われ、参加者たちは喜びをもって交流の場を楽しみました。その中には、普段から大阪ブルテオンを応援している聴覚障がい者の2人組も含まれており、彼らはこのイベントを通じて手話の普及が進むことを期待していました。試合後には手話通訳がサポートに入り、無事に撮影会も行われるなど、参加者全員が十分に楽しむことができた模様です。
ボランティアの力で広がる手話の世界
試合会場には手話ブースも設置され、パナソニックグループのボランティアが手話初学者へ向けて簡単なあいさつや選手応援の方法を指導しました。イベントはブルテオンのファンだけでなく、東京グレートベアーズのユニフォームを着ている人たちも参加しており、さまざまなファンに開かれた雰囲気が漂っていました。「このイベントが手話とスポーツの両方の理解を深める良いきっかけになれば」との声が多く聞かれました。
デフバレーボール日本代表が応援に
今回のマッチデーには、特別ゲストとしてデフバレーボール日本代表女子チームから4選手が参加しました。彼女たちは、手話シャツを身にまとうことでイベントに華を添え、サーブセレモニーやセット間のイベントに出席し、競技と手話の重要性を伝えました。金メダルを目指したこのチームが誇らしげに登場し、イベントに参加したファンたちを勇気づける場面が多々見受けられました。
選手たちは、手話を含むこの取り組みが自らの競技にも好影響を与えることができると感じている様子でした。梅本綾や華選手は「手話をシャツにデザインすることで、多くの人々に手話の知識を広めるチャンスになると思います」と話し、石原美海選手は「手話を通じてデフリンピックの魅力にも触れてもらえる機会が作れて嬉しいです」と所感を述べました。
今後の展開と寄付の意義
大阪ブルテオンの手話シャツは、12月14日まで再販されることが決定され、選手がサインしたシャツのチャリティーオークションも行われる予定です。オークションはモバオクにて12月17日から28日まで行われ、その売り上げは聴覚支援学校への寄付にあてられます。このイベントは、手話を通じて多様なコミュニティの交流を進める意義ある機会となりました。
「大阪ブルテオン」は、地域に根付く支援活動を通じて、スポーツと社会貢献の架け橋となる存在を目指しています。
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