オーストラリアにおける肉牛業界からの支援が、被災地復興に向けた新たな一歩となっています。2011年の東日本大震災以降、復興支援に尽力してきた「トゥゲザー・ウィズ・ジャパン(TWJ)」奨学プログラムに参加するため、東北出身の学生5名がこのたび参加を決定しました。
このプログラムでは、福島、岩手、宮城の3県から選ばれた学生が、2週間にわたる英語研修とホームステイ、さらに10日間の肉牛農場体験を通じて、肉牛生産や流通、地域の発展に寄与する知識と経験を積むことができます。豪州の生産者や関連業界からの支援により実施されるこの取り組みは、復興へ向けた道を開くものとして期待されています。
参加者は以下の5名です:
- - 佐藤総太さん(21歳、福島県、宇都宮大学農学部)
- - 菅野祥さん(20歳、福島県、宮城大学食産業学部)
- - 小松恵太さん(20歳、宮城県、東京農業大学)
- - 福士美紀さん(20歳、岩手県、岩手県立農業大学校)
- - 佐々木涼雅さん(17歳、岩手県、岩手県立遠野緑峰高等学校)
このプログラムに先駆けて、来る11月12日には在日オーストラリア大使館で記念セレモニーが開催されます。そこで、豪州食肉生産者事業団の関係者や各自治体の代表者と共に、奨学生たちの新たなスタートを祝います。セレモニーでは、ブルース・ミラー駐日オーストラリア大使がスピーチを行い、証書の贈呈も行われます。また、大使のご厚意により、オージー・ビーフランチも用意されるとのことです。
ミラー大使はこのプログラムについて、オーストラリアの肉牛産業が日本と築いている関係を強調し、「友情や共通の理解の形成はもちろん、その背後にあるサポートの重要性を示す素晴らしい例です。」と述べています。また、アンドリュー・コックス駐日代表も、参加学生たちがオーストラリアの農業や文化に触れることで、肉牛生産に対する情熱を共に深めることができると期待を寄せています。
「トゥゲザー・ウィズ・ジャパン」奨学プログラムは、やがて来るべき未来に向けて、東北の若者たちの成長を促す意義深い取り組みです。地域に根付いた肉牛業の revival を目指す大学生たちが、オーストラリアの農業体験を通じて新たな視点を得ることで、復興に向けた具体的な一歩を踏み出すことを願ってやみません。
このプログラムに関するお問い合わせは、以下までどうぞ:
MLA豪州食肉家畜生産者事業団
「トゥゲザー・ウィズ・ジャパン」奨学プログラム事務局
[email protected]
電話:03 4589-0083
担当:近藤美穂子
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