高専生が挑む「ものづくり×ディープラーニング」コンテストDCON2026
2026年5月に開催される「第7回 全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(DCON2026)」が、過去最多の119作品から本選出場となる10チームを決定しました。本コンテストは、全国の高専生が「ものづくり」とディープラーニング技術を駆使して創出したプロダクトやサービスの事業性を競い合うユニークなイベントです。
DCONの目的と背景
DCONは、高専生がさまざまな社会課題に取り組み、それを解決するための技術やアイデアを提案する場です。応募作品は製造業や物流、医療、介護、環境問題など、多岐にわたる分野に関連しています。2023年のコンテストには、40の高専から91チームが参加し、多様な視点からの課題解決が試みられました。
特に注目すべきは、日本のIT人材不足と起業家不足という深刻な社会問題に対し、実践的な技術者を育成する目標が設定されている点です。経済産業省の調査によると、2030年までに最大で79万人のIT人材が不足すると予測されています。そのため、技術力を保持した起業家を育成する取り組みが求められています。
本選に出場する10チームの概要
出場チームは、以下の通り多様なアイデアを持っています。
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作品名:Pulsar
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概要:耳の痛みや音漏れ問題を解決するイヤホン・スピーカーの新しい形を提案。
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作品名:Nego Delivery
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概要:ドライバー不足を解消する自動運搬ロボットとAIエージェントのシステムを開発。
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作品名:Gourmeet
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概要:空席情報をリアルタイムで提供し、飲食店の経営支援を行うシステム。
- - 豊田工業高等専門学校 - 「Kanro AI」
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作品名:Pipe Eye
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概要:下水道点検を効率化する自動点検ロボットを開発。
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作品名:ことの葉
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概要:観葉植物の世話をアシストするAIセンサーとアプリの開発。
- - 久留米工業高等専門学校 - 「Atelier-I」
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作品名:Atelier-I
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概要:視覚障がい者のための高齢者支援システムを提案。
- - 沖縄工業高等専門学校 - 「Omoide.lab」
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作品名:VocaSense
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概要:会話から認知症を早期発見するAIデバイスの提案。
- - 沖縄工業高等専門学校 - 「Seesar Labs」
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作品名:SonicSeesarEye
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概要:音波を利用して火災を検知・消火する無人系统。
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作品名:アドフォン
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概要:災害時に通信手段を確保するための新しいデバイス。
- - 神山まるごと高等専門学校 - 「codell」
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作品名:KIDUKI
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概要:ARとAIを活用し、介護現場での支援を行うシステム。
特別展示賞・オーディエンス賞の新設
今年から新たに「特別展示賞」と「オーディエンス賞」が設立され、選出されなかったチームにも挑戦の場が与えられます。来場者や審査員と直接対話することを通じて、技術や発想を広く社会に伝える機会が得られます。これにより、高専生の挑戦を一層応援する試みが進められています。
メンター制度の重要性
本コンテストでは、有名企業やスタートアップで実績を持つメンターを導入し、学生の技術やアイデアを事業化するためのサポートを行います。企画段階から実施までをトータルでフォローし、高専生にとってより実践的な経験を提供します。
DCON2026の開催概要
本選は2026年5月8日および9日にヒカリエホールで行われる予定です。技術審査、プレゼンテーションを経て優勝チームが決定します。ライブ配信も実施予定で、全国から視聴できる工夫がされています。DCON2026は、高専生の挑戦の場だけでなく、未来を見据えた教育の在り方についても考えさせられるイベントです。ぜひ関心を持ち、応援していきましょう。