e☆イヤホンがリユース特化クラウド「ReCORE」を導入
イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」を展開する株式会社タイムマシンは、株式会社NOVASTOが提供するクラウド基幹システム「ReCORE」を導入した。このシステムはリユース業界に特化しており、販売と買取を統合したOMO型EC体験を実現することが期待されている。
導入の経緯と背景
e☆イヤホンでは、以前のEC-CUBEベースの会員管理システムから脱却し、Shopifyとの連携を通じてデジタル市場における新たなベストプラクティスを活用することを決定した。その背景には、販売と買取の分断が生じ、顧客のリピート利用を正確に把握できていないという問題があった。
顧客の行動を分析することが難しく、従来のEC基盤のメンテナンスコストも高いため、より柔軟な運用ができるシステムの導入が求められていた。そんな中で選ばれたのが「ReCORE」である。
ReCOREの導入による効果
1. 会員・在庫・商品情報の一元管理
ReCOREはShopifyとの連携が強化されており、これにより会員情報や商品データを一元的に管理可能。また、豊富なAPIを活用することで、既存の基幹システムともスムーズに接続し、商品の自動出品が実現されている。これにより、出品作業自体を省くことができ、業務効率が飛躍的に向上した。
2. 宅配買取CVRの改善
従来は平面的な本人確認のための書類郵送が必要であったが、ReCOREに搭載されたeKYCシステムを使用することで、スマートフォンから身分証をアップロードし認証が可能となった。これにより、宅配買取のコンバージョン率が約50%向上し、大きな成果を上げている。
3. 顧客データの蓄積と可視化
統合された会員基盤により、顧客のライフサイクルを理解しやすくなり、行動パターンがデータとして可視化されている。この結果、今後のマーケティング戦略やサービス設計の基盤が整いつつある。
導入に関するお客様の声
株式会社タイムマシンの小川 公造取締役は、ReCOREの導入について「ECシステムの中核をShopifyに移行し、さまざまな機能がワンストップで使用できる点が非常に大きな意味を持った」と述べている。また、顧客の見えなかった行動が明らかになり、今後はそのデータを元にした商品提案に繋げていくと話している。
今後の展望
ReCOREの導入によって、販売と買取を統合する循環型ビジネスモデルが実現されている。今後は顧客データを活用し、購入から買取、再購入へと続くリユースのサイクルを強化することで、コストと時間の両面で優位性を確保していく見込み。
会社概要
株式会社NOVASTOは、リユース業界特化のクラウドシステム「ReCORE」をはじめ、フリマやEC一元管理の「セルモア」など、多岐にわたる事業を展開。デジタルと現場のバランスを取った持続可能な成長を模索し続ける。
技術面から支援することで、リユース業者は競争が激化する市場でも生き残るための基盤を作っていく。顧客体験の向上を目指し、今後さらに進化を遂げることに期待したい。