障害児を持つ親のコミュニティを支えるサードプレイスの活動

NPO法人サードプレイスの取り組み

「サードプレイス」は、障害を持つお子さんを育てる親たちが集まるオンラインコミュニティです。この団体は、脳疾患を抱えたお子さんとそのご家族を支えるために、親同士が情報交換し、共に悩みを分かち合う場を提供しています。2019年に始まり、100組を超える親たちの参加を得て、昨年NPO法人化されました。

このコミュニティの設立の背景には、分娩時のトラブルによる後遺症を持つお子さんの親が、孤独を感じながら育児に取り組んでいる現状があります。そこで、親たちの出会いや交流の場を作ることが急務とされました。

具体的な活動内容

現在、サードプレイスは、毎月行われるオンライン交流会を通じて、親たちがそれぞれの経験や情報をシェアしています。専門家を招いた勉強会も定期的に開催しており、参加者の知識や理解を深める機会が提供されています。また、地域の行政に対しては、障害福祉環境の向上に向けた政策提言を行っています。

コミュニティには今、約200組の脳性まひの子を持つ家庭が在籍しており、各種問題に対するアドバイスや体験談が活発に交換されています。交流のテーマは多岐にわたりますが、特に「就学」「リハビリ」「医療」に関する情報の共有が盛んです。

LINEWORKSによる情報交換

また、サードプレイスでは、LINEWORKSを利用したオンラインコミュニティも運営しています。このプラットフォームを使うことで、より迅速に情報を共有し、支え合える関係が築かれています。参加希望者は、入会フォームから簡単に申し込むことができます。

第4回関西キッズ機器展の開催

さらに、11月11日と12日に行われる第4回関西キッズ機器展では、サードプレイスの相談コーナーが設置されます。ここでは、日常の悩み相談や会員への説明の機会が提供され、親たちに役立つ情報を集める場として期待されています。また、同展では、障害児を持つ家庭の就労を支援する団体「ＴＲＥＥ’Ｓ」も紹介される予定です。