三輪モビリティの安全性を追求するFreeMileの技術
最近、FreeMile株式会社が「乗りやすい三輪モビリティ」に関する特許を取得した。この特許は、後輪が独立して傾く構造や、路面の凹凸を柔軟に受け止める制振機構に焦点を当てており、操作性や快適性、安定性を統合し実現したものだ。これにより、特に高齢者などが安心して利用できる新たなモビリティが可能になる。
高齢化社会における移動手段の必要性
日本は急速な高齢化が進行している社会であり、免許を返納する高齢者が増えるにつれ、彼らの移動手段の喪失が問題となってきた。2023年だけでも約34万人が運転免許を返納しており、これにより多くの人々が「次の足」を求める状況が深刻化している。
FreeMileはこうした現状に対応すべく、三輪モビリティの開発に力を注いでいる。特許技術は新製品「atico(アチコ)」にも搭載され、日常利用での安心感をもたらす基盤として機能している。
特許取得技術の特徴
1. 停車時も安全
新しい後輪構造により、停車中も二つの後輪が地面に接しているため、片足をつかずに安定して停車することが可能。このため、信号待ちなどの際には立ったままでも安心して乗車できる。
2. 自然な運転感覚
カーブでの走行もストレスフリーだ。左右の後輪が独立して動くため、運転者は傾きを意識せず、直感的にハンドルを操作することでスムーズに曲がることができる。
3. 凹凸道への対応
後輪に設けられた機構によって、路面の凹凸にも柔軟に対応。これにより、乗り手への衝撃を軽減し、長時間の移動においても快適な乗り心地を実現する。走行中のストレスを最小限に抑えることで、移動の疲労感を軽減する。
FreeMileの企業理念
代表取締役の三本茜氏は、技術の進化を通じて「乗る人には安全を、乗らない人には安心を」という思想を持っている。今回の特許取得は、FreeMileが技術的なポジションを確立した証であり、今後も多くの人に安心と快適を提供する三輪モビリティの開発を続けていきたいと考えている。
知財戦略と今後の展望
特許取得に至った技術は、2021年からの開発の成果であり、現在も関連技術の特許出願が進行中だ。FreeMileでは、知的財産を「安全を保証する基盤」と位置付け、模倣品への厳正な対応を行い、顧客に安心して製品を選んでもらえる環境を整えることにも注力している。
FreeMileについて
FreeMileは、電動モビリティの分野で、「移動の在り方」の再考に取り組んでいる企業。単に便利な交通手段を提供するだけでなく、利用者と非利用者両方の安心を追求する製品づくりを行い、社会に新たな選択肢を提供している。
企業情報
- - 会社名 :FreeMile株式会社
- - 所在地 :東京都渋谷区恵比寿南 3-1-24
- - 設立 :2014 年 7 月
- - 代表者 :三本 茜
お問合せ先:
高齢者の移動手段の課題解決に向け、これからも新しい技術の開発に取り組んでいくFreeMile社の今後に期待が寄せられる。