新著『トリニティ組織』で探る幸福な組織の秘訣とは
2025年7月8日、株式会社ハピネスプラネットの代表取締役CEOである矢野和男氏が、新たな著書『トリニティ組織:人が幸せになり、生産性が上がる「三角形の法則」』を出版します。この本は、幸せで生産的な組織の形成に必要な要素にスポットを当てたもので、三角形の法則を通じて組織づくりに新たな視点を提供します。
矢野氏は約20年前から、組織と人間関係に関する広範なデータを収集・分析してきました。彼の先行著作『データの見えざる手』や『予測不能の時代』で得られた知見は、データの蓄積と頭脳戦を経て、さらなる進展を遂げています。
幸せな組織への道を切り開く「ファクターX」
新著内では、幸せで生産性の高い組織とそうでない組織の決定的な違いを示す「ファクターX」について詳述されています。この要素は、人間関係に必要な「三角形」とそれを実現するための「トリニティ化(三位一体化)」から成り立っています。これにより、組織はより強固なつながりを形成し、労働環境を改善することが期待されます。
例えば、三角形の構造を用いることで、メンバー間のコミュニケーションの促進や心理的安全性の確保が図られ、組織全体にポジティブな影響を及ぼすのです。このアプローチは、多様な業種や業務において応用可能であり、組織のマネジメントにおける新たな視点を提供してくれるでしょう。
データに基づく組織文化の変革
矢野氏の研究は、職場の幸福度に直結する要因の特定だけでなく、それを数値として捉え、改善するためのソリューションを提供しています。ハピネスプラネットでは、科学的知見を生かしたアプリ「Happiness Planet Connect」を開発し、個々の職場環境を評価・改善する取り組みも行っています。これにより、組織は「ウェルビーイングカップ」といったイベントを通じて、参加者が双方に利点がある形で成長するための支援も行っています。
矢野氏のプロフィール
矢野氏は1959年に山形県で生まれ、早稲田大学で物理を学んで卒業後、日立製作所に入社しました。彼は研究者としてのキャリアを重ね、ナノデバイスの分野で数多くの革新的な発明をした実績があります。また、書籍『データの見えざる手』はビジネス書ベスト10に選ばれるなど評価も高いです。
博士号を取得している矢野氏は現在も、北海道・東京を中心に講演活動を行っており、幅広い分野での専門知識を生かしてAIやデータ解析技術の実用化を進めています。こうした活動を通じて、世界中の人々に幸せと生産性をもたらす手助けをしています。
書籍の詳細
『トリニティ組織』の発売は2025年7月8日で、価格は1,980円(税込)です。全256ページで構成されており、ISBN978-4-7942-2785-0として、草思社から発行されます。この書籍が、読者の組織をより良い方向へ導く手助けとなることを期待しています。
最後に
社会が変化を続ける中で、組織づくりに新たな視点や方法論を求める声は高まっています。矢野氏が提案する「トリニティ組織」は、幸福度と生産性を併せ持つ新たな価値観を提供してくれることでしょう。これからの組織運営において、ぜひ注目したい一冊です。