2026年 FIFAワールドカップにおける日本代表戦の観戦スタイル
2026年、アメリカ、カナダ、メキシコの3国で開催されるFIFAワールドカップ。日本代表は4試合に参加します。この重要な大会に備え、株式会社電通は、観戦者の行動や視聴の実態を詳しく調査しました。約1万人を対象にした独自のアスキング調査を通じて、生活の様々なシーンにおける視聴行動を徹底的に分析した結果、面白い動向が浮かび上がってきました。
観戦機会の多様化
調査によれば、日本ではテレビや配信サービスを通じて、6849.3万人が試合を視聴したと推計されています。また、DAZNの視聴者数は約1100万人に達し、自宅で観るだけでなく、飲食店や友人の家などでも観戦していることが分かりました。これにより、観戦方法が多様化し、よりアクセスしやすくなっていることが証明されました。
キックオフ時間による観戦スタイルの違い
電通の分析によれば、試合のキックオフ時間帯によって4つの観戦スタイルが浮かび上がりました。これらのスタイルは、生活者が自己の生活リズムと試合観戦をどのように組み合わせているのかを示しています。
1.
生活始動型(オランダ戦 早朝5時)
このスタイルでは、一日の始まりにサッカーを取り入れる姿が見られました。特にDAZNの起動数が38.7倍に増加したことから、スマホを使用して短時間で観戦する人が多いことが分かります。また、朝食と一緒にアイスやスナックを楽しむ傾向がうかがえます。
2.
劇場型(チュニジア戦 昼13時)
家族や友人と自宅で盛り上がる観戦スタイルです。人々は自宅をスタジアムのようにデコレーションし、発泡酒やポップコーンを伴った観戦が流行しました。特にデリバリーアプリの利用が急増した点が特徴的です。
3.
生活両立型(スウェーデン戦 朝8時)
通勤と観戦を両立させるスタイルです。この時間帯では、DAZNの起動数が最も多く、仕事をしながら観戦するケースが目立ちました。インスタント食品の購買も伸びていることから、生活者の知恵による工夫が見えてきます。
4.
リカバリー型(ブラジル戦 深夜2時)
最も難易度の高い時間帯に行われる観戦であり、観戦者は翌日への影響を考慮しつつ知恵を絞ります。ノンアルコール飲料や栄養補給商品を活用し、SNSで友人とリアルタイムの観戦を楽しむ様子が見受けられます。
観戦と生活の両立
このように、調査結果からは、生活者が自らの生活スタイルに合わせて観戦を取り入れている姿が浮かび上がりました。観戦スタイルの多様化は、生活者のニーズに応えるものとなっており、「試合を見たいが、日常も大切にしたい」という意識から生まれています。これにより、生活と観戦を両立させる「観戦・生活時間設計」が定着していることを示しています。
今後の展望
電通は、データを活用して生活者のニーズに応じた支援を行い、スポーツコンテンツの価値向上やマーケティングの展開に貢献することを目指しています。今後も、FIFAワールドカップを通じた観戦文化の変化に注目し、さらなる取り組みを進めてまいります。