シワの日を迎えて
4月8日は「シワの日」です。この日にちなんで、聖心美容クリニックは首都圏に住む60歳以上の女性600名を対象にした調査を実施しました。調査結果からは、意外な美容意識の実態が明らかになりました。
他人の顔に見る“老い”の印象
調査では、他人の顔を見て最も「老い」を感じるポイントが「シワ」であるとの結果が出ました。逆に、自分の顔に対しては「たるみ」を感じる人が多いことが分かりました。このことから、私たちは自分の表情ジワに気づかず、他人には老けた印象を与えている可能性があるという事実が浮き彫りになりました。
美容医療への意欲
興味深いことに、シワが気になる女性の約50%が美容医療でのケアを試みたいと考えていることが判明しました。この結果は、特に美容に月5,000円以上をかける層において、約70%が美容医療を試したいと回答したことに裏付けられています。手軽さを求める傾向が見られ、外用薬や注射によるケアを希望する声が多く寄せられています。
シニア女性が追求する美とは
さらなる調査では、60代以上の女性たちが美容に求めるものの中で、最も高い割合を占めるのは「健康的な」美しさでした。これに続いて「清潔感」と「年齢より若く見える」という要素が挙げられました。時代の流れによりシニア女性たちの美の価値観も変わり、新たな形での若々しさを求める姿勢が顕著に表れています。
若々しさと自撮り
さらに、若返った外見を得た際にしたいことについての質問には、驚くべき回答がありました。1位には「自撮りしたい」との回答が寄せられ、「新しい服を買う」という回答と同数であったことから、現代のシニアたちがスマートフォンを駆使して自己表現を楽しむ姿が伺えます。
シニア世代の美容医療受診者数の増加
聖心美容クリニックのデータ分析によると、60代以上の患者数は年々増加しています。2010年を基準にすると、2024年には約3倍、2025年には4倍に達する勢いであることが示されており、シニア世代の美容医療に対する関心が急速に高まっていることが分かります。
表情ジワとは?
表情ジワは、笑った時や驚いた時に目尻や額に現れるシワのことを指します。このジワは無表情の時には目立たないものの、感情を表現することで浮かび彫りになりやすい特徴があります。進行すると、それが癖となり、無表情の時でもシワが目立ってしまうことがあります。治療方法としては、ボトックス注入などが挙げられます。
結論
美容意識の変化は、シニア世代においても顕著に表れています。表情ジワに気づかず、他人に老けた印象を与えてしまうリスクを認識すること、そして美容医療を通じて自分自身をより良い方向に変えようとする意欲は、年齢を問わず重要です。今後も、高齢者の美容に対する関心が高まり続けることが期待されます。