災害情報共有実験
2024-01-17 17:43:43
多賀城市での災害情報共有に向けた新たな実証実験の開始
仙台市主催の災害情報共有実験
宮城県多賀城市で2024年1月29日、災害情報の把握と地域間連携をテーマにした実証実験が行われることが発表されました。この実験は、株式会社アップリーチが提供するアプリ「Metell LIFE -ミテルライフ-」を活用して、地方自治体と町内会の間で効果的な情報伝達を図ります。
多賀城市が抱える課題
多賀城市は、東日本大震災において大きな被害を受けた地区の一つです。その経験を踏まえ、町内会と自治体の間でスムーズに情報を伝える手段が求められています。現在の連絡手段は電話のみで、接続できない場合や、町内会同士の情報共有が進んでいないという課題があります。また、町内会役員の中にはスマートフォンに不慣れな人々も多く、高度なデジタルツールのクリアは障壁となっています。
実証実験の内容
この実証実験では、災害時および平常時を考慮した内容が予定されています。災害時には、自治体が住民に安否確認を行い、その回答をリアルタイムで把握できることを検証します。また、地域の被害状況を町内会から写真付きで送信する機能も試験的に導入されます。さらに、平常時には会議出席の可否を町内会役員に確認するサービスや、住民へのお知らせ送信機能も検証されます。
Metell LIFE -ミテルライフ-とは
このアプリは、地域の見守りや安否確認が可能なツールで、高齢者でも使いやすいインターフェースが特徴です。通常時は地域のお知らせや問題解決にも役立ち、非常時には要支援者を迅速に把握し、協力し合える体制を整えます。このシステムは、これまでの企業向けアプリの高額さや制限を高めることなく、地域住民が有機的に連携できるよう設計されています。
簡素化とセキュリティの重要性
アプリの使用方法は非常にシンプルで、ユーザーは「はい」または「いいえ」を選択するだけで安否確認が完了します。これにより、誰もが使いやすく情報の格差が生まれないよう配慮されています。また、プライバシーとセキュリティを重視しており、位置情報や個々のデータを収集することなく、安全に使える環境を整えています。
未来の地域コミュニティへ
「離れて暮らす家族を見守りたい」というニーズにも応え、親や高齢者の安否を確認する手段としても活用できることが期待されています。この実証実験が成功すれば、地域コミュニティの結束を強化し、誰でも安心して暮らせる社会に向けた一歩となるでしょう。
今後の動向に注目です!
会社情報
- 会社名
-
株式会社アップリーチ
- 住所
- 東京都江戸川区西葛西2-23-7信明ビル3F
- 電話番号
-
03-6808-5665