東急電鉄とソマノベースが手を組む森づくり
2023年10月、株式会社ソマノベースが東急電鉄との共創プロジェクト「SOCIAL WOOD PROJECT」を発表しました。本プロジェクトは、土砂災害による人的被害を防ぎつつ、地域の森を育てることを目的としています。
SOCIALLY WOOD PROJECTの概要
「SOCIAL WOOD PROJECT」は、東急電鉄が推進するもので、木と人の深い関係を再構築し、持続可能なまちづくりを目指しています。都市部における木材の活用や、森林資源の循環を促進するため、さまざまな活動を展開しています。このプロジェクトでは、特に木の魅力を発信しながら、伐採から再生までの一貫した取り組みを推進しています。
新たな取り組み「駅から始める未来の森づくり」
本プロジェクトにおいて、ソマノベースが新たに提案する「駅から始める未来の森づくり」では、東急線の各駅において苗木を育成し、約2年後に東京都多摩地区の森に植林を行うことを計画しています。
この取り組みを通じて、地域の人々が木に関心を持ち、自然とのつながりを感じるきっかけを提供することが期待されています。 放置されがちだった都市部の空間に木を取り入れることによって、より豊かな生活空間が生まれます。
苗木の設置計画
本プロジェクトの設置場所は次の4つの駅に決定しました:
苗木は各駅で約92本を育成予定で、その中の主要な樹種はカシ類です
。また、この活動に参加する東急電鉄の社員や関係者が、育成と管理にあたります。このプロジェクトは2025年3月18日から約2年間にわたって実施される予定です。
「戻り苗 東京」の誕生
ソマノベースは、新たに「戻り苗 東京」という取り組みも発表しました。「戻り苗」は和歌山県へ戻すために育てる苗木で、地域に根付いた植物を育成することにより、環境保全に寄与するサステイナブルな循環を目指しています。
担当者のコメント
東急電鉄の横田憲介課長補佐は、「SOCIAL WOOD PROJECTを通じて新たな取り組みを始められることを大変嬉しく思っています。これまでの活動と合わせて森林資源の循環を促進し、地域の皆様と協力していきたい」と語っています。
一方、ソマノベースの奥川季花氏は、「森との新たな関わりを生み出したい。皆さまと共に森づくりに取り組みたい」と意気込みを見せています。
ソマノベースについて
株式会社ソマノベースは、2021年設立の新進企業で、「人と人」「人と自然」「事業と自然」という3つの関係をデザインしながら、生態系と人間社会の調和を図っています。将来的にはSDGsの目標達成に向け、企業や地域とのパートナーシップを深め、持続可能な森林管理のためのプログラムを展開していく予定です。
このように、東急電鉄とソマノベースによる協業は、地域に根ざした持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。これからの活動にも注目が集まります。