アーバンランド・インスティテュートがジェニー・チャン氏をESG担当ディレクターに任命
アーバンランド・インスティテュート、ジェニー・チャン氏をESG担当ディレクターに任命
アーバンランド・インスティテュート(ULI)は、ジェニー・チャン氏をアジア太平洋地域のESG(環境・社会・ガバナンス)および脱炭素化担当ディレクターとして任命しました。この役職では、ULIが掲げるグローバルな使命である脱炭素化の加速と、構築環境全体における建物価値の向上に向けた取り組みが期待されています。
チャン氏は、ULIのグリーンプリント・センター・フォー・ビルディング・パフォーマンスのシニアバイスプレジデントであるマルタ・シャンツ氏の指導の下、自身の豊富な経験を基に活動を行います。特に、アジア太平洋地域におけるULIの二酸化炭素排出量実質ゼロ達成の推進が求められており、地域の特性に応じたグローバルリサーチやトレーニングプログラムのカスタマイズも重要な任務となります。
ULIの各センターを統括するエグゼクティブ・バイス・プレジデントのビリー・グレイソン氏は、「ULIグリーンプリントがアジア太平洋地域でリーダーシップを発揮し、脱炭素化やESG目標の達成に向けた進展を加速できることを期待しています」と述べています。チャン氏の経歴やESGへの情熱が、ULIのグローバルな取り組みをさらに強化すると考えています。
ULIのアジア太平洋プレジデント、デビッド・フォークナー氏もまた、地域の不動産コミュニティが脱炭素化に対して強い意欲を示していると語ります。しかし、効果的な戦略を実施するために必要なテクノロジーやデータへのアクセスが不足している状況も指摘されており、チャン氏がこのギャップを埋める役割を担うことが期待されています。
チャン氏は、ULIグリーンプリント会員の育成や新たなトレーニングプログラムの開発に注力することで、地域のネットワークをさらに拡充させる予定です。自身のビジョンを語るチャン氏は、「私はあらゆるものの構築者であり、技術や設計の交差点で脱炭素化を進めていくことに喜びを感じています。ULIのチームの一員として、サステナビリティの分野でリーダーシップを強化していくことを楽しみにしています」と語っています。
チャン氏の前職はカーボンベース社で、エネルギー、物流、不動産等の業界に向けて、デジタルソリューションを構築しカーボンニュートラルの実現に貢献していました。また、デロイト社でのM&Aアドバイザーとしての経験や公認会計士資格を持つ彼女は、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校でビジネスと美術を学びました。
ULIグリーンプリント・センター・フォー・ビルディング・パフォーマンスは、エネルギー効率や二酸化炭素排出量の削減を通じて、不動産業界の環境パフォーマンスを向上させることを目指すイニシアチブです。チャン氏は、アジア太平洋地域のULIグリーンプリント会員へのサポートを強化し、新規会員の勧誘にも力を入れる予定です。
ULIは非営利の教育・研究機関であり、変革をもたらす持続可能な環境作りを目指しています。今回の任命は、アジア太平洋地域における持続可能な未来を構築するための重要なステップとなるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
ULI
- 住所
- 131 Finsbury Pavement, London EC2A 1NT
- 電話番号
-