中部国際空港が案内ボランティア活動を再開、地域と共生する新たな一歩

中部国際空港におけるボランティア活動の再開

2024年10月1日、中部国際空港株式会社が「セントレア案内ボランティア活動」をおよそ4年半ぶりに再開しました。これは新型コロナウイルスの影響で2020年2月から休止していたもので、空港利用者の増加に伴い、十分なサービスを提供するための重要なステップとなります。

このボランティア活動は2005年の開港以来、続けられてきました。休止を経ての再開に際して、ボランティアは新たに83名が採用され、今後は185名が様々なサポートを行います。活動を通じて、訪れるお客様へのおもてなしや地域社会との共生を実現することが目指されています。

ボランティア活動の内容

ボランティアは主に、アクセスプラザや第1ターミナルでの案内を担当します。具体的には、施設やサービスの説明、車椅子の補助、外国人観光客のサポートなど、多岐にわたる役割を果たします。また、ボランティアはオレンジ色のベストを着用し、対応言語のバッジを身につけ、空港利用者に親切に接します。

活動は毎日4シフト制で実施され、各シフトには3～5人のボランティアが参加します。具体的なシフト時間は、午前7時から午後7時までの間に4回に分かれています。ボランティア活動を行うことで、参加者は空港スタッフとしての誇りややりがいを感じることができます。

新たな取り組みと技術の活用

特筆すべきは、再開にあたって各ボランティアに1台ずつ携帯電話が支給された点です。これにより、ボランティアは迅速かつ正確に質問に応じることができるようになります。検索機能や翻訳アプリを駆使し、お客様に対してより詳しい情報を提供することが可能となります。

愛知県に住むボランティアの大村さんは、4年半の休止期間中に地域の見守り活動に参加して体力を鍛え、再び空港でお客様を迎えられることを楽しみにしています。学生時代に学んだ中国語を生かして、海外からの訪問者に優しくサポートする姿勢が印象的です。

地域社会との共生を目指して

中部国際空港は、ボランティア活動を通じて地域社会とのつながりを強化し、両者がより良い関係を築けるよう努めています。空港担当者は、ボランティアスタッフが誇りを持って活動できる環境を整えることで、地域との共生を実現していく意向を示しています。

このように、中部国際空港の案内ボランティア活動の再開は、おもてなしの心をもってお客様を迎えるだけでなく、地域社会との結びつきを強化する重要な試みです。今後も賑やかに活動が進められることが期待されます。ボランティアの姿を見かけた際は、ぜひ温かい声をかけてあげてください。