VERSES、アジア市場での新たな展開へ
米国カリフォルニア州に本社を置くVERSES Foundationが、東京にアジア初の拠点を開設することを発表しました。この拠点は、日本、中国、シンガポール、韓国といった主要なVR/AR市場を対象にしたパートナーシッププログラムを提供するためのものです。
このプログラムでは、開発者がVRやARの中で利用できる地理空間に基づくdAppsを、ブロックチェーン上で開発できる新しいプロトコル技術(the new Spatial Web Protocol)が提供されます。この技術により、物や場所、アセットのアドレス、位置情報などを複数のブロックチェーン上で容易に発行、流通、管理することが可能になります。
「私たちはアジアの開発者たちと共に、次世代のウェブを築いていきたい」と述べるGabriel Reneエグゼクティブディレクターは、アジアがVERSESにとって大きな潜在能力を持つ市場であることを強調しました。彼の言葉によれば、VR/AR技術を活用した新たなデジタル空間により、現実世界と虚構の境界がより曖昧になることが期待されているのです。
例えば、VRでのショッピング体験や、複数の仮想空間の相互接続、スマートシティの実現など、利用シーンは多岐にわたります。Rene氏は「私たちが提供するプロトコルは、テキスト主体の『ウェブサイト』から、独自のデジタルアドレスを持つ『ウェブ空間』へ進化させます。これは、消費者とブランドがメタバースでより自然に結びつく新しい世界を提供するものです」と述べています。
VERSES日本代表のRussell Saitoは、「VERSESは新しいインターネットの始まりです。アジアでの新しい変革の波に乗り、ダイナミックなグローバルチームの一員として活動できることが誇りです」と語っています。彼は東京に拠点を設けることが、環太平洋市場へ事業を展開する上で最適な選択であると強調しています。 買い物や情報交換がVR空間でシームレスに行えるようになることで、ユーザーに新しい体験が提供されることが期待されています。
技術の可能性を信じるTelexistence株式会社の富岡仁代表取締役は、「このプロトコル技術が実現する新しいエコシステムに参加できることを嬉しく思う」とコメントし、VERSESの取り組みが今後どのように発展していくのかに期待を寄せています。
VERSESは既に、UnityやUnreal AR/VRエンジンを活用した多くのパートナーシップを結んでおり、デジタルコンテンツ制作のプラットフォームとしての地位を強化しています。この技術は、エンターテインメントや小売、産業など多岐にわたる分野で応用されることが見込まれています。
優れたサービスを提供できるよう、VERSESは今後も開発者やクリエイターと連携し、革新的なVR/ARの機会を創出していくことでしょう。世界中のユーザーが体感できるこの新しいデジタル環境の到来を、期待せずにはいられません。
詳しい情報については、
VERSESの公式サイトをご覧ください。