ロート製薬の新たな挑戦 - 健康と成長の両立
2023年6月10日は「ロートの日」、健康宣言日としてロート製薬株式会社が新たに「ROHTO Well-being LIFE宣言」を発表しました。この宣言は、社員の自律的な成長と社会への参画を促進することを目指し、心身の健康を重視した働き方改革の一環です。
社員の成長を経営の中心に
ロート製薬は大阪府大阪市に本社を構え、社長の杉本雅史氏のもと、自律した社員の成長を企業の基本方針に置いています。2023年6月には「新・働き方宣言」を発表し、業務効率化や働き方の見直しに取り組んできた結果、2024年度の時間外労働は月平均12.3時間に減少しました。これは2022年度と比べて2.6時間の削減を達成したことを示しており、働きやすい環境を整えることへの強い意志を感じさせます。
ROHTO Well-being LIFE宣言の内容
新たに設けられた「ROHTO Well-being LIFE宣言」には、以下のような理念が込められています。
1.
心身の健康が基本: 心身ともに健康であることが、充実した人生を送るための土台であると捉え、疾病の予防や体力増進に努める。
2.
業務効率化: 仕事とプライベートの調和を追求し、ダイバーシティに配慮した多様な働き方を推進する。
3.
自己実現: 創出した時間を自己研鑽や大切な人との時間、さらには地域活動に使うことを奨励。
4.
周囲への配慮: 自身の家族や同僚の健康にも気を配り、共に成長することを重視する。
このように、従業員一人ひとりが健康で充実した生活を送り、さらなる価値を社会に提供できることを目指しています。
リスキリング休職制度の導入
特筆すべきは、2025年6月から実施される「リスキリング休職制度」です。この制度では、社員が留学やMBA取得を目指して最長2年間休職できる機会を提供します。これにより、自己成長やスキルアップを通じて更なる社業発展に寄与できる人材を育てることが狙いです。
社内起業家支援制度「明日ニハプロジェクト」
2020年4月からスタートした「明日ニハプロジェクト」は、社員の起業を支援する制度です。実際に起業を経験した社員の発案によって生まれ、社会課題に取り組む社員のためのサポートを行っています。これまでに9社が設立され、そのうち4社は黒字化に成功しています。
その他の働き方を促進する制度
ロート製薬は、社員がライフスタイルの充実を図れるように複数の制度も設けています。2016年からの「社外チャレンジワーク」では、多様な経験を通じた成長をバックアップし、2005年から始まった「プラスワン休暇制度」では、連続休暇の取得を促進しています。
健康宣言日の意義
「ロートの日」は、薬に依存せず健康寿命を延ばすことを目指す大切な日であり、2017年に制定されました。この日はお客様にも自身の健康を見直してもらうきっかけを提供したいという願いが込められています。ロートという社名の「610」を基にしたこの日付も、企業文化の象徴とも言えます。
まとめ
ロート製薬の取り組みは、社員一人ひとりが健康で充実したライフスタイルを享受することを目指しています。働き方改革を進める姿勢は、現代の企業にとって非常に重要です。ロートの「ROHTO Well-being LIFE宣言」を通じて、他の企業にも広がりを見せることが期待されます。社員の自律と社会への参画を促進し、よりよい働き環境を築くことで、私たちの生活がよりよいものになっていくことを願っています。