千葉のAI顔認証
2025-08-29 10:12:47

AI顔認証による納品受付実証実験が千葉県でスタート

AI顔認証システム導入の実証実験が千葉で開始



2025年9月1日から約1ヶ月間、千葉県内の大型商業施設において、AIを活用した顔認証を用いた納品受付の実証実験が行われることが発表されました。この取り組みは、物流業界の「2024年問題」と、安全性強化の両方に対応するものとして、特に注目されています。

この実証実験を推進するのは、東京都江東区に本社を置く株式会社ワールドサプライと、東京都港区のナブラワークス株式会社の2社です。ワールドサプライは大規模小売店向けの納品代行業務を担っており、ナブラワークスはAI技術の開発に特化した企業です。

1. 開発背景


商業施設において納品受付は、混雑しがちな地下搬入口などで行われることが多く、従来の管理方法では待機時間や不確実性が課題となっていました。ドライバーは毎回手書きで情報を記入する必要があり、これにより受付が遅れ、業務効率が低下していました。

そこで、ワールドサプライとナブラワークスは、AI顔認証技術を活用した新たな無人納品受付システムを開発しました。手書きの記録やICカードの手渡しではなく、顔認証によるスムーズな入退館が実現されることを目指しています。

2. 主な特長



高精度な顔認証


このシステムの最大の特長は、照明が不十分な場所や、複数の人が同時にいる状況でも、高精度に個人を特定できる点です。マスクやサングラスを装着していても顔を認識できるため、セキュリティ面での強化にもつながります。

ハンズフリーな入退館


一度顔の登録を行うと、以降は端末に顔をかざすだけで入退館が完了します。これにより、ドライバーの負担を軽減し、記帳待ちによる列も解消されます。将来的には、ICカードが不要な完全なハンズフリー入館も実現する予定です。

デジタル化によるセキュリティ向上


顔認証システムによって、入退館情報がリアルタイムでデジタルに管理されます。これにより、なりすまし行為やICカードの持ち帰りといった不正行為を低減し、より信頼性の高い履歴検索が可能になります。

3. 実証実験の概要


この実証実験では、以下のポイントに焦点を当てた評価が行われます。
  • - 認証精度と受付スピード
  • - 不正入館の防止とログの信頼性向上
  • - 受付業務の省力化と効率化
  • - ドライバーの拘束時間の削減

4. 今後の展望


実証実験から得られるデータを基に、商業施設の運営における物流業務のさらなる効率化を目指します。特に、都市再開発に伴う新しい商業施設への取り組みとして、ワールドサプライは省人化ソリューションを提供していく考えです。

5. 両社のコメント


ワールドサプライの社長、梅木淳氏は「物流現場の効率と安全性の両立を目指している」とコメントし、ナブラワークスの本島昌幸氏は「厳しい現場においてこそ、顔認証技術の価値が発揮される」と述べています。両社が手を取り合い、スマート物流の未来を築いていく姿勢が感じられます。

今後の取り組みとして、運用の実績をもとに、さらに多くの商業施設への展開が期待されます。


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