竹中工務店がサイファーマのサイバーセキュリティプラットフォームを導入

竹中工務店がサイファーマ製サイバーセキュリティプラットフォームを導入

2025年7月23日、東京都千代田区に本社を置くサイファーマ株式会社は、株式会社竹中工務店（本社：大阪市中央区）が同社のサイバー脅威とリスクを可視化するプラットフォーム「DeCYFIR」を採用したことを発表しました。これにより、竹中工務店は外部からの脅威に対するセキュリティ対策を一層強化することが可能となります。

DeCYFIRが実現するサイバーセキュリティの強化

「DeCYFIR」は、サイバー脅威の状況をリアルタイムで把握し、攻撃のリスクに備えるためのツールです。このプラットフォームを通じて、竹中工務店は従来よりも迅速かつ効果的にサイバー防御を行うことができるようになりました。導入の背景には、同社が「デジタル変革で2030年に目指す姿」として、デジタル技術を活用したビジネスプロセスの改善を目指していることがあります。

同社は営業から設計、製品化、維持管理に至るまで、あらゆるデータを一元管理する「建設デジタルプラットフォーム」の構築に取り組んでおり、AIを活用して生産性向上と新しい価値の創造を目指しています。このような背景から、サイバーセキュリティを強化する必要性が増してきたのです。

新たな脅威への対応

竹中工務店では、これまでも外部公開しているシステムについて脆弱性検知を行っていましたが、マニュアルでの検知作業には限界がありました。特に、社外に誤って公開してしまったポートの検知が遅れ、外部からの不正アクセスの危険性が増していました。そのため、自動的に脆弱性を検出できる「アタックサーフェス管理（ASM）」の重要性が再認識され、「DeCYFIR」の導入が決定されました。

導入後の効果

「DeCYFIR」導入により、竹中工務店はリアルタイムでの公開ポートの自動検知が可能となりました。また、このプラットフォームは高い検知精度を誇っており、サイファーマのサポートによって、これまで見過ごしていた公開資産の発見にも繋がりました。

建設業界では複数のプロジェクトが同時進行しており、その都度の脆弱性検知は容易ではありませんが、このプラットフォームの導入によって、効果的なセキュリティ対策が実現しています。

DeCYFIR選定の理由

竹中工務店が「DeCYFIR」を選んだのは、コストパフォーマンスと使いやすさが大きなポイントでした。実は、3年前にも導入を検討したことがあったのですが、その際は見送られました。しかし今回、操作性が格段に改善されたこと、脆弱性検出の高い性能、そしてサポート体制の充実を考慮し、再度導入を決めたのです。

デジタル環境の複雑化に伴い、現在のセキュリティ対策では資産管理と脆弱性管理が重要となっております。これに対して竹中工務店のデジタル室の鈴木真徳様は、「この対策を徹底することにより、サイファーマはセキュリティ戦略の実効性を高める役割を果たしています」と話しています。