アジレントと鹿児島大学ががん治療技術の向上を目指す共同研究を開始

アジレント・テクノロジーと鹿児島大学の研究協力



2026年8月3日、アジレント・テクノロジー株式会社と国立大学法人鹿児島大学が、「抗体薬物複合体(ADC)」に関する解析技術の向上を目的とした研究協力契約を締結しました。この連携により、がん治療に期待されるADCの品質評価の技術を確立し、次世代バイオ医薬品の開発に寄与することを目指します。

ADCとは


抗体薬物複合体(ADC)は、がん治療において、抗体の標的特異性と薬剤の治療効果を組み合わせた新しい形のバイオ医薬品です。ADCの構造は非常に複雑であるため、均一性や分子分布、安定性などの評価は難しく、これらを解決するための高度な分析技術の必要性が高まっています。アジレント・テクノロジーは、高分解能かつ高感度な質量分析技術を駆使し、この分析の課題を解決することを目指します。

共同研究の内容


伊東祐二教授が率いる鹿児島大学の研究室は、ADCに関する豊富な知見を有しています。その知識とアジレントの質量分析技術を融合させ、ADCの評価技術の確立に向けて取り組みます。この研究の成果は学会発表や論文としても発表され、医療現場への応用が期待されます。

アジレント・テクノロジーからは、2026年8月5日から2027年3月31日までの期間中、分析システムとして「Agilent Infinity III Bio LC システム」や「Agilent 6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF 質量分析システム」などが提供され、研究の推進に寄与します。また、アジレントはアプリケーションノートや講演を通じて、産業界への情報発信も行います。

アジレント・テクノロジーの役割


アジレント・テクノロジーは、分析ラボや臨床検査室向けの技術で世界的なリーダー的存在です。彼らの機器、ソフトウェア、サービスは、科学の進歩に貢献し、より良い医療の実現に向けた答えを提供しています。2025年度の売上高は約69億5000万米ドルで、従業員数は18,000人に上ります。詳細は公式ウェブサイトを参照ください。

伊東研究室の特徴


伊東研究室では、抗体に関する独自の研究を行っており、ファージライブラリを用いた抗体医薬品の開発や、抗体の高機能化技術の研究を進めています。最近では脳疾患に対する新しい治療法の開発に取り組んでおり、これまでの研究の成果を基に、医薬品開発や解析技術の向上を図っています。

今後も両者の研究によってADCの技術が高度化され、新たながん治療法の実用化が期待されます。これにより、医療の選択肢が広がり、多くの患者の治療に貢献することが目指されています。

会社情報

会社名
アジレント・テクノロジー株式会社
住所
東京都八王子市高倉町9-1
電話番号
042-660-3111

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。