フォントデザインから見える多様性社会
2025年9月25日、株式会社モリサワは「A11y Tokyo Meetup」の一環として、講義「フォントデザインから見える多様性社会〜UDフォントの開発背景とデザイン〜」を開催します。このセミナーは、アクセシビリティの必要性が高まる現代において、特に注目されているテーマとなるでしょう。
アクセシビリティの重要性
2024年4月には障害者差別解消法が改正され、企業や団体には障害を持つ方々への合理的な配慮が求められています。その中で、誰もが理解しやすい情報の提供が、より一層重要な課題となっています。モリサワは、このような背景を踏まえ、UDフォントの開発に力を入れています。
セミナーの内容
セミナーでは、モリサワの「UDデジタル教科書体」の開発担当者である高田裕美が自身の経験を踏まえながら講演を行います。具体的には、OpenTypeフォントとTrueTypeフォントの違いから、UDフォントの開発過程やデザインコンセプトについて詳しく説明します。また、教育現場においてどういった「合理的配慮」が必要か、MORISAWA BIZ+や組版、行間の設定についても具体的な疑問にお答えします。
参加方法
このセミナーは東京会場での参加、オンラインでの参加、及びオンラインでの字幕編集ヘルプありと、インターネットを通じた多様な参加形式を用意しています。参加は全て無料ですので、ぜひ多くの方にご参加いただきたいです。
UDデジタル教科書体とは?
UDデジタル教科書体は、ロービジョンやディスレクシアに対応したユニバーサルデザインフォントです。学習指導要領に基づき、読みやすさや運筆の分かりやすさに配慮しています。太さの強弱を抑えたデザインは、視覚的な負担を軽減し、より多くの人に利用されることを目指しています。2016年にリリースされたこのフォントは、Windows OSにも標準搭載され、アクセスしやすさを提供しています。
株式会社モリサワについて
モリサワは、「文字を通じて社会に貢献する」という理念のもと、フォントの研究・開発を行っています。プロのデザイナーに愛用される定番から、最近ではBIZ UDフォント、UDデジタル教科書体など、さまざまなユニバーサルデザインフォントを提供しています。クラウド型フォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」など、文字に関するソリューションも展開しており、これからのアクセシビリティに貢献することを目指しています。
まとめ
多様性社会におけるフォントデザインの重要性を再認識し、具体的な知見を得られるこのセミナーにぜひご参加ください。新たな視点やアイデアを得るまたとない機会ですので、参加申し込みはお早めに!
本件に関するお問合せ先
株式会社モリサワ コーポレート・ブランディング部
コーポレート・ブランディング企画推進室