ワコールとBASFの革新的なコラボレーション
ワコールとBASFが新たに開発した技術「Melooop」は、アパレル製品を超え、自動車内装業界に革新をもたらすことを目指しています。この2社は、シンガポールで開催されたプレスイベントにおいて、3D繊維ベースのアームレストコンセプトモデルを披露しました。この技術は、軽量で快適な内装部品の製造に向けた新たな一歩です。
Melooop技術の特徴
「Melooop」は、ワコールが独自に開発した、メルトブロー法を用いたジオメトリの製造技術です。この技術では、接着剤や多層構造を使用せず、繊維から直接立体物を一度で成型することが可能です。そのため、製造工程が簡素化され、材料の使用量を減らすことができ、廃棄物も最小限に抑えます。このように環境への負荷を軽減しつつ、リサイクルの可能性を高めています。
自動車部品への応用
BASFが提供するElastollan® TPUという素材が、この「Melooop」プロセスを支えています。この素材は、熱可塑性を持ちながらも弾性を発揮し、特に乗員が直接触れる部分に適しています。アームレストの設計では、経年による寸法変化や、ソフトタッチ性能を兼ね備えた製品が期待されています。これにより、自動車市場におけるユーザーの快適性向上に寄与することができるのです。
開発の背景
ワコールは、長年に渡って人体工学に基づいた製品開発を続けており、その経験を生かして新市場への展開を推進しています。新規事業開発本部長の久村剛史氏は、「BASFとの協業により、当社の『Melooop』技術を自動車内装分野に応用できることを心から楽しみにしています」とコメントしています。
一方で、BASF側のロヒット・ループ・ゴーシュ氏は、「この取り組みが、弊社の先進的な共創の理念に合致している」と評価しています。両社は、今後も互いに支援し合いながら、新たな産業への展開を図っていく考えです。
未来への展望
「Melooop」を用いたアームレストのコンセプトモデルは、2026年6月17日から19日まで名古屋で開催される「人とくるまのテクノロジー展2026」で披露される予定です。この展示会では、技術革新がもたらす未来の自動車内装の姿を体験することができます。
ワコールの企業情報
ワコールは昭和21年に創業し、京都に本社を置くアパレルメーカーです。インナーウェアを中心に、人体研究に基づいた高品質な製品開発を行い続けています。近年は、3D計測によるボディデータサービスなども展開し、事業の多様化を進めています。詳しくは、
ワコール公式HPへ。
BASFの企業情報
BASFは、ドイツに本社を置く総合化学会社で、持続可能な未来に向けた革新的な素材を提供しています。自動車や建築など、多岐にわたる業界において高性能製品を開発しています。更なる詳細は、
BASF公式HPをご覧ください。