叡啓大学の若き力が平和を語る
広島で行われた「2025ひろしま国際平和&ビジネスフォーラム」では、叡啓大学から早田吉伸教授と卒業生の藤山実咲さんが登壇しました。このフォーラムは、平和の拠点として知られる広島が世界とどのように関わっていくべきかを考察する重要な場として設けられ、5月30日から31日の2日間にわたって開催されました。特に、セッション⑤「Hiroshima Spirit~被爆からの復興、その先へ~」では、教授がモデレーターをつとめ、藤山さんがスピーカーとして意見を述べる形で、広島の過去の教訓を未来にどう活かすかが討論されました。
平和とビジネスの接点
早田教授は「Beyond Sustainability~ビジネスと平和を統合する新たな資本の可能性~」というテーマでスピーカーとしても登壇し、平和と持続可能なビジネスの関係についての見解を提供しました。氏は、特にウクライナや中東の情勢を背景に、現在の広島の立ち位置や、これからの興味深い可能性について十分に考察しました。
その中で、広島経済同友会の香川基吉氏や国連訓練調査研究所のシャムスル・ハディ・シャムス氏とも共に意見交換を行い、地域がどのような役割を果たせるかについて具体的なアプローチを共有しました。
藤山実咲さんの思い
特に印象的だったのは、藤山さんの寄稿です。彼女は「Pride of Hiroshima展」の紹介を担当し、その背景や意義を周知させることに力を注いだといいます。彼女は、展示を通じて多くの人々が広島について感じ取ってくれたことに喜びを感じ、責任の重さをも実感したと振り返りました。
藤山さんは、保有している限られた時間の中で、どのように自分の意見を伝えられるかを真剣に考え、準備に取り組んだことを語りました。「学生として場にいることが大きなチャンス」と謳い、自分の疑問や想いに正直に向き合って行動することの重要性を強調しました。
また、岸田元総理から「Pride of Hiroshima展」に言及され、展示の注目度が高まるきっかけにもなりました。このことを通じて、藤山さんは多様なバックグラウンドを持つ登壇者たちとの交流が、自分自身の成長にもつながると感じたようです。
未来への挑戦
フィナーレとして、藤山さんは自己のプロジェクト「Li-mone」の運営について触れ、今後の展望を示しました。「小さな挑戦で良い」としながらも、後輩たちにも起業家精神を持って進んでほしいという思いを語る彼女の姿からは、未来に向かう挑戦の意気込みが伺えました。さらに、「自分の活動にとどまらず、後輩たちを支援したい」という未来へのビジョンも持ち、希望に満ちた思いを抱いている様子が印象的でした。全体を通じて、叡啓大学生たちがただ平和を語るのではなく、それを実現するためにどのように行動していくかを真剣に考えている姿を感じることができました。
今回のフォーラムでの経験が彼らの今後にどのように活かされるのか、大いに期待が寄せられます。