女性がん患者の実態
2020-04-30 17:41:10

新型コロナの影響を受けた女性特有がん患者の実態調査結果

新型コロナウイルスが女性特有がん患者に与えた影響



2020年4月、一般社団法人ピアリングは女性特有がん患者に対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響について緊急調査を実施しました。この調査は1,101名のがん患者を対象に行われました。

調査の概要


調査の対象となった患者は主に乳がん(78.9%)、子宮頚がん及び体がん(10.7%)、卵巣がん(7.7%)、その他の婦人科系がん(2.6%)を罹患している方々です。年齢層では、40代が49%、50代が36%を占めており、30代以下はわずか8.4%に過ぎません。

影響を受けた患者の実情


アンケート結果によると、約24.7%の患者が新型コロナウイルスの影響でがん治療に何らかの影響を受けたと回答しました。

具体的には、「治療の遅延」や「診察の延期」など、通院をためらう理由として感染への不安が挙げられています。特に治療開始前の患者においては、大きな影響が見られることが明らかになりました。

感染への不安


新型コロナウイルスに対する感染不安については、97.2%が「不安を感じている」と回答しています。一般の調査での不安感を上回る結果となっており、医療現場における対策や対応が必要であることが伺えます。この不安は、特に「大いに不安を感じる」との回答が49%と高く、治療を受ける立場での心理的負担が浮き彫りになりました。

メンタルヘルスへの影響


また、4月以降の体調について尋ねたところ、回答者の3割以上が気分の落ち込みを感じていると答えました。このメンタルヘルスの悪化は、治療中の患者にとって大きな課題です。

医療機関への要望


自由回答において、医療機関の対応についての意見も多く寄せられました。中には、予約した手術が中止となり不安を抱える患者や、急な変更に戸惑いを感じている声がありました。多くの患者が、通院による感染や医療崩壊への不安を訴え、医療従事者への感謝の言葉も多く見受けられました。

ピアリングの活動


この調査を受けて、一般社団法人ピアリングは女性特有がん患者がコミュニケーションを通じて不安を共有し、支え合うためのプラットフォームを提供しています。特に、がんと闘う30代から50代の女性にとっては、治療の副作用や再発の不安を一緒に語り合える場所が重要です。

こうした活動は、患者同士が精神的な支えを得られるコミュニティを生み出す上で、非常に意義深いものです。今後もこのような支援が続き、治療に向き合う患者が安心できる環境が整うことが望まれます。

会社情報

会社名
一般社団法人ピアリング
住所
神奈川県横浜市都筑区中川1-4-1ハウスクエア横浜316
電話番号
045-910-3009

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