M2Mクラフトが発表した新しい評価基板「M2M-CCE4510-EV1」
株式会社M2Mクラフトは、2025年1月に新しい評価基板「M2M-CCE4510-EV1」の発売を予定しています。この基板は、ルネサスエレクトロニクス株式会社製のIO-Link通信用ラインドライバ「CCE4510」を搭載しており、特に産業機器向けの通信評価に役立つものです。
「CCE4510」は、IO-Linkマスタデバイス用のトランシーバICであり、1Aのピーク駆動電流を持ちながら、2つのIO-Linkデバイスとの通信を同時にサポートできます。さらに、このICにはフレームハンドラ機能が搭載されていて、IO-Linkマスタ通信を行う際のマイクロコントローラの負荷を軽減することができます。これにより、開発者はよりスムーズに通信評価を行うことができるでしょう。
「M2M-CCE4510-EV1」は、任意のマイコンボードとの組み合わせが可能で、トランシーバを簡単に評価できるように設計されています。また、ルネサスエレクトロニクス製のEA6M3 MCU評価基板「EK-RA6M3」と一緒に使用することで、すぐにIO-Linkマスタ通信を評価できるサンプルプログラムも無償で提供されます。このプログラムを活用することで、開発者は効率的に評価を進めることができます。
M2Mクラフトは、すでに販売中のIO-Linkデバイス用シングルチャネルトランシーバ「CCE4503」用の評価基板「M2M-CCE4503-EV1」も取り扱っています。この基板も「EK-RA2E2」 MCU評価基板と組み合わせることで、デバイス側との通信確認を行うことが可能です。これにより、さまざまな環境での評価を実現します。
評価用サンプルプログラムには、ドイツのIO-Link通信専業システムハウスTEConcept GmbH社のプロトコルスタックを用いた機能制限付きのバイナリライブラリが組み込まれており、これを利用して通信のサンプル評価が可能です。なお、製品化を行う際には、TEConcept社のプロトコルスタックソースコードライブラリのライセンス購入が必要となります。
会社概要
M2Mクラフトは、産業機械向けの制御通信やIoT通信に関連するソフトウェアとデバイスの設計、開発、輸入、販売を行っている会社です。北海道札幌市を拠点に、独自の技術力を活かし、ユーザーに最適な通信ソリューションを提供しています。
- - 所在地: 北海道札幌市北区北23条西5丁目2-39 N23ビル 6階
- - 代表: 和田 学
- - 設立: 2019年8月1日
- - 資本金: 1,000万円
- - URL: M2Mクラフト公式サイト
技術の進化が加速する中、M2Mクラフトの新たな評価基板がどのように産業機器の通信環境を向上させていくのか、今後の展開が非常に楽しみです。