ZAICOが3億円の資金を調達、在庫管理システムの未来を切り開く
在庫管理クラウドシステム「zaico」を展開する株式会社ZAICOが、アーキタイプベンチャーズ株式会社を引受先として、シリーズAラウンドで3億円を調達した。この資金を用いて、現在の機能を進化させると共に、ユーザーのニーズに応じた新たな機能の開発に力を入れていく計画だ。
ZAICOは、「モノの情報を集め、整え、提供し、社会の効率を良くする」というミッションを掲げ、労働の現場での在庫管理や受発注業務を簡素化するクラウド型システムを開発した。操作性に優れ,現場の要望にも応える多機能性が評価され、導入社数は創業8年目の2024年10月18日では17万社を超えている。
このシステムの導入によって、多くの企業が「欠品や過剰在庫が無くなった」「棚卸にかかる時間が大幅に減った」といったポジティブな結果を引き出している。ZAICO社の成長は目覚ましく、メンバー数は前年の約2倍に増え、月次経常収益は昨対比2.3倍に達した。
調達資金の目的とビジョン
今回の資金調達で得た3億円は、zaicoの機能改良に加え、新しい機能の開発に充てられる予定だ。ZAICOは、自動化ソリューションを通じて、在庫管理を行う人がいなくても機能する世界を目指している。人手不足が深刻化している中で、在庫管理としての新しいインフラとしての役割を担おうとしている。
具体的には、スマートフォンのカメラを使って物品を撮影することで、そのデータを自動的に取得し、入出庫の処理を行えるようなシステムを目指している。また、発注のタイミングを自動で判断し、顧客に発信する機能も開発を視野に入れている。これにより、企業は人手を介さず、効率的な在庫管理を実現できる。
投資家の期待とZAICO代表のコメント
今回の調達に参加したアーキタイプベンチャーズの編集長である福井俊平氏は、「人材不足に伴う効率化へのニーズにZAICOは応えている」と話し、ZAICOの企業成長に期待を寄せた。また、ZAICOの代表取締役田村壽英氏は、zaicoの開発が自身の実家の倉庫から始まったことを強調し、今後の展望についても言及した。
「最終的には自動で在庫を管理するソリューションを提供するのが我々の使命」と田村は語る。日本全体が人手不足に悩む中、在庫管理の現場は特に労働力が欠かせない。ZAICOはこの問題に立ち向かおうとしている。
エンジニア向けイベント「ZAICO Tech Night」
ZAICOでは、エンジニアによるイベント「ZAICO Tech Night」を定期的に開催し、開発文化や新しいソリューションについて情報を共有している。最新のテクノロジーが業務をどのように変えるのか、エンジニアたちの視点から熱く語る場も設けられている。
ZAICOの将来への期待
ZAICOは、AIやIoTなどの先進技術を駆使して、在庫管理の未来を切り開こうとしている。各業種のお客様から高い評価を受け続け、さらなる進化を遂げるZAICOの取り組みは、今後も目が離せない。
ステージの移り変わりとともに、ZAICOがどのように新たなインフラとしての役割を果たしていくのか、注目が集まる。