子育て支援の新しい形:ピップの「ホグシーランド」実証実験
育児中の親が抱えるストレスは、身体的な疲労だけでなく心理的な負担も伴います。最近、そんな育児疲れを軽減する新しい方法が、ピップ株式会社と神戸常盤大学の共同研究を通じて明らかになりました。それは、パートナーが優しく触れることで、育児に励むママやパパのストレスを和らげるというものです。この実証実験は、「ホグシーランド Presented by ピップエレキバン」という整体つきキッズパークで行われました。
実証実験の概要と目的
2024年5月23日、神戸常盤大学の子育て支援施設にて、0から6歳の未就学児を育てる母親17名を対象に、ホグシーランドの効果を検証する実証実験が実施されました。親が子どもを遊ばせる様子を見守りつつ、特定の体の部位に10分間のもみほぐし施術を行い、その前後で気分の変化をアンケートと唾液分析で調査しました。
この研究は、心身のケアや育児負担軽減に向けた新たな支援モデルの確立を目的としています。
心身のリフレッシュとストレス軽減
施術後の調査では、「怒り」や「疲労」などのネガティブな感情が減少し、「活力」の向上が見られました。これは、ホグシーランドが心身のリフレッシュに効果的であることを示しており、施術によるリラックス効果によってストレス状態が軽減されることが確認されたのです。
また、インタビューでは、育児中の母親らが整体に行くことが難しいと感じていることが明らかになりました。しかし、育児疲れに苦しむ親たちにとって、少しでも身体をほぐす機会を持つことは、心身の健康に繋がるのです。
「おうちホグシーランド」の推奨
ピップ株式会社では、この施術を「おうちホグシーランド」として、自宅でも実践できる方法を提案しています。家族でのふれあいを通じて、子育て中のストレス軽減を目指します。さらに、夫婦間の優しい触れ合いが、オキシトシンの分泌を促し、より穏やかな気持ちをもたらすことも研究で明らかになりました。
忙しい育児ライフの現実
しかし、実験結果だけではなく、子育てママたちに行ったアンケート調査でも、育児や家事、仕事で忙しい日々の中での会話不足や触れ合いの時間が浮き彫りになりました。約6割のママが満足に他者と会話できず、約39%の夫婦は連続して5分以上の触れ合いが月に1度以下という結果が出ました。
この現状が、育児疲れやストレスをさらに悪化させる一因と考えられます。
ホグシーランドの社会的意義
ピップが提供する「ホグシーランド」は、子供たちが遊んでいる様子を親が見守りながら、自分自身もリフレッシュできる新しい場です。育児疲れが当たり前とされている現代の中で、親自身が癒される場所の必要性が高まっています。ホグシーランドでは、親子ともに楽しめる充実した時間を過ごすことができます。特設HPも設けられ、さらなる情報を提供しています。
今後の展望
ピップ株式会社は、今後も施術環境を調整し、より多くの家庭で実践できるような支援モデルの発展を目指します。さらには、子どもへの影響や親たちへの訪問支援など、包括的なアプローチを追求し続ける意向を示しています。子育てのストレス軽減のために、親たちが心身の健康を保ちながら育児を楽しむ環境作りに寄与していくことでしょう。