国際的なサイバーセキュリティの未来を語る「CODE BLUE 2025」開催決定

サイバーセキュリティの国際会議「CODE BLUE 2025」開催

2025年11月16日から19日、東京都新宿区の高田馬場にて、サイバーセキュリティに特化した国際会議「CODE BLUE 2025」が開催されます。これに関連して、CODE BLUE実行委員会では講演のタイムテーブルが発表され、厳選された29本のセッションが採択されました。応募数は国内外から550件以上だったとのことです。

多彩なテーマが揃う講演内容

選ばれた講演内容は、コンシューマデバイス（例: Google Pixel、Samsung Galaxy、Amazon Kindle）に関するセキュリティや、自動車メーカーへの影響を及ぼすリモートコード実行（RCE）、サイバー犯罪に関与する国家支援の脅威アクターの動向など、幅広いテーマを網羅しています。また、国際的法学者が論じる「サイバー対処能力強化法」についても触れられ、より実践的で多角的な視点からの議論が期待されています。

初日はセキュリティ技術に焦点

1日目のプログラムは主にセキュリティ技術に特化しています。特に、Google PixelやSamsung Galaxyに内蔵されているSoC（System on Chip）のAI処理を使用するコプロセッサー（NPU）で見つかった脆弱性や、独自技術によるmacOSの重要なシステム脆弱性の発表が行われる予定です。また、自動車メーカーが採用しているBluetoothスタックへの攻撃手法についても解説され、その影響は非常に多岐にわたります。

プログラムの最後では「AIと未来」という特別セッションも設けられており、AI技術の進歩がサイバーセキュリティに与える影響についての洞察が提示されることでしょう。

2日目はサイバー犯罪対策に注目

2日目は特にサイバー犯罪対策や国家支援の脅威アクターに焦点を当て、脅威アクターによるプラットフォーム利用法やディープフェイク技術についての詳細分析が行われます。これにより、防御側の見識が深まり、実践的な対策が共有されることが期待されています。

さらに、NCO（国家サイバー統括室）の飯田氏によるクロージングキーノートや、法律研究者によるサイバー対処能力向上に関する議論が展開される予定です。これにより、日本国内外の法律の相互理解が進むことが願われています。

トラック構成の多様性

講演はトラック1からトラック3までに分かれており、それぞれ異なるテーマが設定されています。トラック1ではメイントラックの講演、トラック2には25歳以下のスピーカーによる「U25」やスポンサー企業による「Open Talks」、トラック3はオープンソースツールやプロジェクトの紹介が行われます。

満席が予想される「CODE BLUE 2024」のキーノートスピーチを彷彿とさせる内容になっており、参加者には重要な情報交換とネットワーキングの機会が提供されるでしょう。

開催概要と参加方法

「CODE BLUE 2025」の詳細情報は公式サイトで確認できます。参加希望者は事前登録が必要で、チケットタイプはカンファレンスチケットやビジターチケットから選べます。特にカンファレンスチケットにはネットワーキングパーティが含まれており、多くの専門家との交流が図れる貴重な機会といえるでしょう。

日本を含むアジア全体のサイバーセキュリティの活性化に寄与し、多様な専門家が一堂に会することで知識の深まりが期待される「CODE BLUE 2025」。国内外からの参加者による活発な議論が展開されることでしょう。この機会をお見逃しなく！