琵琶湖ホテルの魅力
滋賀県大津市に位置する琵琶湖ホテルが、2024年10月1日から2025年1月5日までの期間に『百人一首カクテル』シリーズの第24弾として、厳選されたオリジナルカクテル二種を提供します。この試みは、2017年から始まったもので、毎年様々な形で百人一首と食の融合を表現しています。これにより「かるたの聖地」としての誇りを持つ大津の文化を一層深めています。
新作カクテルの概要
今回のカクテルは、平安時代の歌人・清少納言の父である清原元輔が詠んだ歌を基にしたもので、二つの異なるカクテルを通じて彼の歌の心情や情景を体験できます。1つ目は『ちぎりきな』、もう1つは『とこしへ』です。それぞれ1500円で提供され、特別感が漂います。
『ちぎりきな』
このカクテルは、紫色から濃い赤、淡薄色へと変わる美しいグラデーションが魅力。ジンジャーエールとパッソアの甘味に、カンパリの苦味が絶妙に絡み合った味わいで、歌の思いをしっかりと表現しています。名前の由来となった歌の内容は「約束したのにね、お互いに泣いて涙に濡れた着物の袖を絞りながら」と、儚い約束や永遠の思いを連想させます。
『とこしへ』
2つ目のカクテルは、滋賀県産の地酒「七本槍」を基に、牛乳を加えた独特な一杯。岩に打ち寄せる波の様子をブルーキュラソーシロップで表現し、涙を象徴しています。「いつまでも変わらない」との思いを込めたこのカクテルは、清原元輔が心に抱いた願いを感じさせます。
百人一首について
百人一首は、優れた和歌を集めた詩集で、平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した藤原定家によって編集されたものです。現在でも競技かるたとして楽しまれるなど、古典文学としての魅力を持ち続けています。大津市には近江神宮や近江勧学館があり、そこでの競技は全国のかるたファンにとって重要なイベントとなっています。
まとめ
琵琶湖ホテルでは、文化を重んじたユニークな取り組みを継続しており、今回の『百人一首カクテル』シリーズはその一環。カクテルを味わいながら平安時代の情景を思い浮かべる特別な時間を、大切な人とともに過ごしてみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
琵琶湖ホテルへの予約や詳細は以下の連絡先をご利用ください。レストラン予約:077-524-1225(10:00~18:00)。