新たな視点で楽しむ猪熊弦一郎の世界
展覧会概要
2025年4月12日から7月6日まで、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)で「猪熊弦一郎博覧会」が開催されます。この展覧会では、20世紀に名を馳せた画家、猪熊弦一郎の多彩な活動に焦点を当て、彼の画業以外の功績にも光を当てます。
猪熊弦一郎とは
猪熊弦一郎は1902年に香川県高松市で生まれ、70年にわたり芸術活動を続けました。彼は生涯を通じて絵画における「美」を追求し続け、新しい表現にも挑戦してきた画家です。生涯に渡り、パリやニューヨーク、ハワイで国際的な活動を行い、その作品や活動は多くの人々に影響を与えました。
本展の目玉
展覧会では以下のポイントが注目されています。
1.
新制作派協会建築部の設立と建築家との交流:略称で呼ばれる新制作派協会がどのように設立され、猪熊が関わった建築家たちとの交流が展開されるかを紹介。
2.
日常生活への美の提供:猪熊が手掛けた生活空間におけるアート、特に三越百貨店の包装紙やJR上野駅壁画《自由》などを通じて、彼の美意識がどのように社会に影響を及ぼしたかを探る。
3.
ニューヨーク滞在時の交流:約20年間のニューヨークでの生活に焦点を当て、彼がどのように日米文化交流に貢献したかを探求します。
4.
アート県かがわとのつながり:故郷香川における文化的な足跡や、現代の「アート県かがわ」の形成にどのように寄与したかを明らかにします。
5.
MIMOCAの設立の背景:猪熊自身が手がけた現代美術館の設立にまつわるエピソードを紹介し、彼のアートに対する思いを伝えます。
展示内容
展示は、5つの章を通じて構成されており、特に戦時中の疎開生活や、生活造型における試みなども掘り下げられています。また、アートと建築が融合することによって、どのように地域社会とつながっていったのかを体感する良い機会となるでしょう。
関連プログラム
展覧会に合わせて、さまざまな関連イベントも企画されています。特にオープニングイベントでは、MIMOCAの建築についてのツアーやトークイベントがあり、参加者は猪熊弦一郎の芸術観をより深く理解できるでしょう。
アクセスと入場規定
MIMOCAへのアクセスは便利で、また入場料は一般1500円、大学生1000円、高校生以下は無料とお手頃です。4月12日のオープニングを皮切りに、さまざまなプログラムが予定されており、アートファンの方々にとって見逃せないイベントとなっています。訪れる際は、ぜひスケジュールを確認し、参加してください。
猪熊弦一郎の作品や彼が築いてきた文化的背景を通して、アートの力を再発見する特別な機会が提供されます。彼の魅力的な芸術の世界に触れ、同時に彼が人々との交流を通じて築いた素晴らしいコミュニティを感じてみてください。