リサイクル材100%の環境配慮したアルミ粉末が販売開始！

環境に優しいアルミニウム粉末の登場

株式会社NTTデータザムテクノロジーズは、2025年4月3日より、リサイクル材100%で製造された3Dプリンター用のアルミニウム合金粉末材料「EOS Aluminium AlSi10Mg」の販売を開始します。この製品は、リサイクル素材から生成されており、環境負荷を大幅に軽減する特性を持っています。

二酸化炭素排出量の大幅削減

「EOS Aluminium AlSi10Mg」は、従来のアルミニウム粉末と比較して二酸化炭素の排出量を83%も削減することができます。この画期的な成果は、リサイクル材を完全に使用することで達成されており、製造業におけるサステナビリティの重要な一歩を示しています。これにより、ユーザーは環境に配慮した製品を使用しつつ、同等の性能を手に入れることが可能です。

EOS社の取り組み

EOS社は、3Dプリンティング技術を駆使して、環境負荷を軽減する方法を常に模索しています。公式によると、2024年よりリサイクル材を用いた製造も視野に入れ、当初は30%のリサイクル材を使用し、二酸化炭素排出量を25%削減することに成功しました。この進展を背景に、わずか1年内に100%リサイクル材を用いる製品を市場に届けることができたのです。

特長と品質

「EOS Aluminium AlSi10Mg」には以下のような特長があります：

- 熱伝導性と電気伝導性が優れている。
- 化学組成規格は「AlSi10Mg」。
- 最大引張強度は460MPa。
- 降伏強度は245MPa。
- 破断伸びは5%。

これらの特性により、ユーザーは高品質な3Dプリント部品を扱うことが可能です。

今後の展望と利用可能性

この新しいアルミニウム粉末は、従来の材料と同じ価格で提供され、2025年4月3日より販売を開始します。NTTデータザムテクノロジーズは、EOS製品を通じて持続可能なソリューションを提供し、用途開発から製造に至るまで、ワンストップで3Dプリント技術をサポートすることを目指しています。これにより、製造業はより環境に優しい製品を市場に提供できるようになるでしょう。