木の温もりが響く、独自デザインのスピーカーが登場

木の響きがもたらす豊かな体験

株式会社JVCケンウッドは、新しいライフスタイルに合ったスピーカーのトライアル販売を2023年3月28日から開始しました。このプロダクトは「木の響きがとけこみ、豊かな日常を紡ぐ」というコンセプトで設計されており、天然木の手触りから香りまで、音質だけでなく視覚や嗅覚をも刺激します。

スピーカーの特徴

新しいWOODシリーズスピーカーは、振動板に木を使用し、天然木のキャビネットに収納されています。この組み合わせにより、楽器のような豊かな音を楽しむことができ、板を貼り合わせた構造と角材をくり抜いた構造の二パターンが用意されています。キャビネットの素材は、スギ、マツ、ナラ、スプルース、ウォルナットの5種類から選ぶことができます。

音においては、木の特性が響きやすい音域に影響を与え、材質や構造によって独特の音色が変わります。これによって、ユーザーは自分の好みに合わせた音色選びを楽しめるようになっています。また、シンプルなデザインにより、様々なインテリアとの調和も図られており、食事時にお気に入りの音楽を楽しむ際にも重宝します。

トライアル販売の背景

近年の消費者は、商品に対するニーズが多様化しており、単なる機能や価格だけでは購買意欲を引き出せません。そこでJVCケンウッドは、共感できるストーリーと体験を提供することに焦点を当て、スピーカーのトライアル販売を開始しました。その結果、生まれたのがこの魅力的なスピーカーです。

本プロジェクトは、顧客起点のデザイン経営を実践するイノベーションデザインセンター（IDeC）から生まれました。2024年9月に発案され、約6カ月で製品化に至った背景には、迅速な試作と展示会でのフィードバックがありました。

展示会の情報

トライアル販売の一環として、JVCケンウッドは展示会も開催します。実際に製品を見て聴き、触れる機会が提供されます。以下のような展示会が予定されています。

- 日時: 2023年3月28日 15:00～20:00
- 場所: LEON’S COFFEE神田店 (東京都千代田区神田須田町1丁目14-1)
- 参加方法: 事前申し込み不要

展示会では木材の変化に伴うストーリーとともに、精神的な豊かさを感じられる体験が提供される予定です。これにより、五感でスピーカーを楽しむことができるでしょう。

IDeCのビジョン

IDeCは、新たなビジネス機会を創出することを目指し、技術と市場ニーズを結びつける役割を果たしています。2024年12月には研究開発と商品企画の各部門を集結し、価値創造の拠点「Value Creation Square」を本格稼働させる予定です。

今後もIDeCは、ビジネスの枠を超えた多様な人材が集まり、新しい価値を生むためのイノベーションを進めていくでしょう。