九州朝日放送が設立した地域支援ベンチャー企業「Glocal K」

KBC九州朝日放送が新たに設立した革新的な地域支援企業

九州朝日放送株式会社（KBC）は、2020年4月に新しいベンチャー企業「Glocal K」を設立しました。この企業は九州地域の活性化と社会的なチャレンジを支援することを目的としています。今回の立ち上げは、2018年からの中期経営計画の一環として、KBCが掲げる「地域と共にあるナンバーワンメディア」を実現するための重要なステップです。

設立の背景と目的

KBCは、2019年から始まった「KBC60市町村情熱プロジェクト・ふるさとWish」を通じて、地域の魅力や課題を実際に取材しました。その中で、放送業界だけでなく、地域活性化に向けた取り組みができるのではないかと気づきました。このプロジェクトの過程で、地域に根ざしたビジョンを持つことが大切だと考え、Glocal Kの設立に至りました。

新たな取り組みの3つの柱

Glocal Kの活動は、次の3つのアクションに基づいています。

1. コミュニケーションデザインの支援

地方の魅力を発信するだけでは、地域の認知度を向上させるには不十分です。Glocal Kでは、地域の資源を再評価し、プロモーション動画の制作や商品開発など、具体的な支援を行い、地域がどうコミュニケーションをとるかを計画していきます。各種デジタル技術やマーケティング手法を駆使し、地域資源のブランド力を高めることを目指します。

2. サポートを必要とする人々をつなぐ

「ふるさとWish」で築いたネットワークを活用し、地域の問題を解決したいと考える人々と、サポートしたい企業や団体をマッチングするプラットフォームを構築します。この取り組みにより、多様な問題を効率的に解決できる環境を整えます。

3. 自立した情報発信を促進

5Gなどの最新技術の導入により、情報発信はテキストから動画・音声へとシフトしています。Glocal Kでは、コンテンツ制作に関するノウハウを法人向けに研修やセミナーを通じて提供し、地域が自ら情報を発信できるようサポートします。これにより、「自走できるPR」を確立し、地域の魅力を効果的に広められるように期待しています。