日中疲労研究の進展
2025-06-27 10:23:06

日本と中国が疲労研究で連携!新たな治療法への期待と展望

日本と中国が結ぶ疲労研究の新たな道



2025年5月31日、6月1日にかけて神戸国際会議場で開催された「第21回日本疲労学会総会・学術集会」では、日本と中国の研究者が共同で疲労の研究に関する新たな展望を示しました。このセミナーは、アリナミン製薬株式会社が主催し、日中の疲労研究の連携強化を目指しています。

この特別セミナーには、日本疲労学会の理事長である渡辺恭良先生(神戸大学大学院特命教授)と、中国との国際共同研究をリードする崔翼龍先生(兵庫医科大学特別招聘教授)が登壇し、フルスルチアミンについての最新の研究成果や、その効果について講演しました。約250名の学会参加者が集まり、このイベントは盛況のうちに終了しました。

日本疲労学会の役割



一般社団法人日本疲労学会は、20年以上にわたり国内外の疲労研究を牽引してきた歴史ある学術団体です。例年、国内で総会と学術集会を開催し、過去には国際疲労学会を3回主催するなど、国際的な疲労研究のプラットフォームを構築してきました。現在は、中国の汕頭大学、南方医科大学、復旦大学、北京中医薬大学といった教育機関と連携し、将来的には「国際疲労学会(仮称)」の設立を目指しています。

フルスルチアミンの科学的根拠



セミナーでは、アリナミン製薬が独自に開発した抗疲労成分「フルスルチアミン」についての重要な知見が紹介されました。研究によると、フルスルチアミンを継続して服用している人々は、身体的健康度が高い傾向にあり、さらに血中ビタミンB1濃度が低い人は認知機能の低下が見られることが示されています。これらの研究結果は現在、論文としての発表準備が進められています。

アジア共通の社会課題としての疲労



慢性的な疲労を抱える日本人の数は7,000万人を超えるとされ、人口比で計算すると中国では約10億人が同様の問題を抱えている可能性があります。日本リカバリー協会による「日本の疲労状況2025」によれば、国内の人口は約1億人ですが、中国はおよそ14億人に上ります。

そこで、アリナミン製薬は「明日の元気を変えていく」という企業理念の下、アジア各国での事業展開を強化し、中国においてはアリナミン製品の医療用医薬品としての製造販売承認を得ています。今後も国内外で多くの方々の健康的な生活を支えるべく、最新の研究データの公表と、「明日の元気」をテーマにしたさまざまな研究活動の支援を続けていく予定です。

渡辺恭良先生のプロフィール



最後に、渡辺恭良先生は神戸大学大学院 科学技術イノベーション研究科の特命教授であり、理化学研究所の名誉研究員としても名を馳せている邦の疲労研究の第一人者です。1976年に京都大学医学部を卒業後、30年以上にわたり疲労のメカニズム解明や抗疲労成分の研究を牽引しており、2005年には日本疲労学会を設立。2023年にはIntegrated Health Science株式会社を設立し、「個別健康の最大化」を目指していることでも知られています。

日本と中国の連携が進むことで、疲労研究がどのように発展するのか、今後の動向に注目です。


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会社情報

会社名
アリナミン製薬株式会社
住所
東京都千代田区丸の内1-8-2鉄鋼ビルディング23階
電話番号
03-6212-8501

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