三機工業の3Dソフト
2025-07-18 11:24:06

三機工業が建設業向け自動3Dモデル生成ソフトを開発

三機工業の新たな挑戦



三機工業株式会社が新たに開発したソフトウェア「TRANDIM」™は、革新的な建設業向けの自動3Dモデル生成ツールです。このソフトは、設計段階での生産性を飛躍的に向上させ、長時間労働の削減や施工品質の向上を実現することを目的としています。

1. 背景と課題



建設業界では、設計・施工フェーズでのBIM(Building Information Modeling)やICT(Information and Communication Technology)の導入が進んでいますが、ボイラーや冷凍機といった大型設備に関する3Dモデルが市場に出回っていないのが現状です。このため、ユーザーは自ら時間をかけてモデルを作成する必要があり、1台あたり約2~7時間もかかっていました。この inefficiency が長年にわたり業界の生産性を圧迫してきたのです。

2. TRANDIMの概要



「TRANDIM」は、2D設備機器・器具の図面データ(DXFやDWG形式)をインポートし、これを基に3Dモデルを自動生成することができるソフトウェアです。ユーザーにとっての大きな利点は、従来の手作業に比べて、はるかに迅速な時間で高品質なモデルを手に入れられることです。生成された3Dモデルは、最適化処理を経てIFC形式のデータとして外部に出力可能です。

3. 開発による効果



このソフトウェアの開発により、以下のような効果が期待できます。
1. 作業時間の大幅短縮: 2~7時間かかっていた3Dモデル作成時間を最大90%削減します。
2. 生産性の向上: 作業時間の短縮によって、年間で処理できる機器や器具数が増加し、一貫した生産プロセスを実現します。
3. モデル更新の迅速化: モデルチェンジがあった場合にも、短時間で新しいモデルに更新できる利便性があります。

4. 今後の展開



今後、三機工業はBIMやAIを活用し、さらなる3Dモデル生成機能の向上を目指します。また、AI技術を駆使して機器名を入力するだけで自動的に高精度な3Dモデルが生成できる機能の開発も進めています。

さらにメーカーと連携し、機器3Dモデルの権利保護についても協力して取り組む方針です。開発されたTRANDIMは、主にグループ会社の有限会社キャド・ケンドロを通じて社内に導入され、建設設備業界全体の発展を目指して、2026年度中の製品化および販売が計画されています。

この画期的なソフトウェアの展開は、建設業界の未来を切り開く可能性を秘めており、さらなる効率化と品質の向上に貢献していくでしょう。


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会社情報

会社名
三機工業株式会社
住所
東京都中央区明石町8‐1聖路加タワー
電話番号

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