新たなモビリティの可能性
2019-10-28 14:09:32
ストラタシスの3Dプリンタによる日野自動車の新しいモビリティコンセプト「FlatFormer」
ストラタシスの3Dプリンタで生まれる新しい商用車の形
今年の東京モーターショーでは、日野自動車の新しいコンセプトモデル「FlatFormer」が話題を呼んでいます。このモデルは、空間の使い方や動力の効率を最大限に引き出すことを目的としており、さまざまなサービスを提供できる可能性を秘めています。そして、この革新的なモデルの中心にあるのが、ストラタシス社の3Dプリンティング技術です。
エアレスタイヤの革新
「FlatFormer」には、ストラタシスの「Stratasys F900™」を用いたエアレスタイヤが搭載されています。これはフィン形状を採用しており、クッション性を保ちながらもタイヤの空気を確認する手間から解放されます。これによって、商用車に求められる効率性と使い勝手が大幅に向上しています。
近年の商用車は、ライフスタイルの変化に適応するためにカスタマイズが重要視されています。それに応える形で、「FlatFormer」は、ビジネスの場や生活シーンにおいて求められる多様なサービスを提供できるよう設計されています。また、タイヤにモーターやサスペンション、ステアリング機能を統合することにより、スペースが削減され、よりコンパクトなデザインが実現されています。
ストラタシスの3Dプリンティング技術の強み
ストラタシスの「Stratasys F900」は、最大914 x 610 x 914 mmという大きな造形サイズに対応できるため、自動車産業においてもその強みを発揮します。このシステムは、さまざまな熱可塑性樹脂を使用し、高い造形精度と再現性を誇ります。近年では、プロトタイプだけでなく、量産部品としての使用も増えています。
日野自動車のデザイン部創造デザイン室の花澤淳之氏は、日野自動車が「商品とデータ活用による個別最適化」と、その先にある新たな価値の創造に取り組んでいると話します。「3Dプリンティング技術の未来に期待しており、ストラタシスとの協力を通じて新たなライフスタイルを実現する商用車の開発を進めたい」との意気込みも語っていました。
商用車の未来を見据えて
今後の商用車市場においては、ライフスタイルの変化に応じてカスタマイズが進むことが予想されます。商用車がより多様なサービスを提供できるようになることで、私たちの生活は一層便利になるでしょう。日野自動車の「FlatFormer」とストラタシスの技術がもたらす未来に、心から期待したいと思います。そして、これらの革新は、ビジネスだけでなく、私たちの日常生活にも影響を及ぼすことでしょう。
ストラタシスは、30年以上にわたり3Dプリンティング技術のリーダーとして、航空宇宙や車載、ヘルスケアといったさまざまな分野に貢献してきました。この技術を活かして、今後どのような新たな商用車が登場するのか、目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ストラタシス・ジャパン
- 住所
- 東京都中央区新川1-16-3住友不動産茅場町ビル3階
- 電話番号
-
03-5542-0042