法政大学が主催するオンライン上映会
2025年12月9日、法政大学大原社会問題研究所が主催するオンラインイベント『第16回大原社研シネマ・フォーラム』が開催される。開催作品はドキュメンタリー映画『シーブルック農場のパラドクス 砕け散った夢、復活した希望』で、参加は無料だ。事前登録が必要なので、興味のある方は早めの申し込みをお勧めする。
シーブルック農場とは?
本作は、第二次世界大戦直後のアメリカ・ニュージャージー州に実在したシーブルック農場を舞台にしている。この農場は、戦争で苦しんだ日系アメリカ人や東欧の難民たちが働いていた場所であり、彼らは困難な環境の中で連帯を築いていった。監督のヘルガ・メリツは、約50名へのインタビューと史料調査を通じて、なぜこの農場が重要な歴史的地点なのかを探求している。
映画の内容とテーマ
映画は、アメリカ資本主義の成功の裏に隠された差別や移民労働の実態を浮き彫りにし、「自由」「平等」を掲げるアメリカの歴史の別の側面を描いている。特に、民族や人種を超えた人々の絆や共生の重要性が、観客に深く問いかけられる。現代社会における「差別」「労働」「共生」といったテーマは、今もなお重要であり、興味深い視点を提供してくれる。
開催概要と申し込み方法
日時: 2025年12月9日(火) 17:00~19:30の間に開催される。
方法: Zoomを使用したオンライン形式で行われ、参加者は自宅から気軽に視聴することが可能だ。
プログラム:
- - 17:00~17:10 開会の挨拶
- - 17:10~18:35 上映『シーブルック農場のパラドクス』(英語字幕付き)
- - 18:40~19:30 ヘルガ・メリツ監督の作品紹介および自由討論
参加費は無料だが、事前の申し込みが必要となる。申し込みは、法政大学大原社会問題研究所の公式ウェブサイトから行える。締切は、12月8日(月)の13:00まで。
大原社会問題研究所について
大原社会問題研究所は、1919年に創立し、その後法政大学と統合。日本国内で最も古い歴史を持つ社会科学の研究機関だ。社会や労働問題、ジェンダー、環境、貧困など広範なテーマにわたって研究を行っており、約21万冊の資料を所蔵している。また、インターネットを通じた情報の公開と研究支援にも注力している。
最後に
この機会に、映画を通じて歴史的背景や社会の課題について考える良いきっかけになることだろう。ぜひ、参加してみてはいかがだろうか。興味のある方は、公式サイトで詳細を確認し、登録をお忘れなく。