2023年夏季休暇における消費傾向と過ごし方の変化
株式会社mitorizが実施した調査によると、2023年の夏季休暇に対する考え方やその計画には明らかな変化が見られます。3,003名を対象にしたこの調査は、連休の取得予定日数や過ごし方、消費傾向を前年と比較し、特に注目される結果を明らかにしました。
連休取得の傾向
最も多くの人が予定している連休の日数は、「9連休」が12.5%で最も多いという結果が出ました。一方で「連休はない」と回答した人も前年より増加し、30.3%に達しました。これは、感染症対策が緩和されたとはいえ、変化し続ける生活スタイルを反映している可能性があります。
夏季休暇の内訳
夏季休暇を「うれしい」と感じている人は56.2%ですが、前年の67%から10%の減少が見られました。この減少は、2022年にコロナ禍からの解放感が高まった影響も考えられます。具体的には、「家族と過ごす時間が増えるから」という理由が42.2%で最多となり、この傾向は前年よりも15.2%増加しました。しかし、混雑を避けたいという心理も根付いており、「どこに行っても混雑しそう」という理由が32.3%で最も多く、前年よりも増加しています。
過ごし方の選択
実際の過ごし方についても変化が見られ、「何もせずにゆっくり過ごす」が45.1%で、こちらも増加傾向が続いています。忙しさから解放され、自宅でのんびりすることを選んだ人が多いようです。この背景には、物価の上昇やインバウンド増加が寄与しているのかもしれません。
予算の見直し
また、夏季休暇にかける予算についても縮小傾向が確認されています。「5,000円未満」が29.4%と最多であり、20,000円以上の予算を組む人は減少しています。これは、物価高の影響を直接的に反映していると考えられ、経済情勢の厳しさが連休の楽しみを阻んでいるようです。
購入予定のアイテム
ヒアリングの結果、夏季休暇に向けての購入を考えているものでは「贈答用のお菓子・食品」が11.3%と最多であり、健康や安全を意識した商品、例えばUV関連や熱中症対策商品、虫よけ商品なども増加しています。
まとめ
全体を通して見てみると、2023年の夏季休暇は家族と過ごす喜びがある一方で、混雑や予算に対する懸念が大きな要素となっています。新型コロナウイルスによる影響は薄れてきたものの、今後の経済状況やライフスタイルの変化により、さらに多様な過ごし方が模索されることになるでしょう。今後の夏季休暇の楽しみ方や消費動向に注目が集まります。