海洋プラスチック問題を解決する地域通貨「BYTHESEA.coin」始動

地域通貨「BYTHESEA.coin」の新しい試み

海の環境保護と地域経済の活性化を目的とした「BYTHESEA.coin」が、2023年海の日から正式に始動しました。このプロジェクトは、日常におけるプラスチックゴミ問題の解決と、湘南エリアなどの地域経済の支援を同時に実現しようとする革新的な地域通貨です。

二つの課題

現代社会の中で、海洋プラスチック問題は深刻な環境問題として知られています。便利なプラスチックの使用は日常生活において欠かせないものですが、適切に処理されず海に流出することで、海洋生物に悪影響を及ぼしています。国連の推計では、2050年には海のプラスチックごみが魚の量を超える可能性が指摘されています。

その一方で、例えば湘南の茅ヶ崎市では、経済活動の活性化が急務とされています。周囲の藤沢市や平塚市と比べると、農業・商業活動が相対的に劣っており、地域の経済を盛り上げる必要があります。このような背景から「BYTHESEA.online」が立ち上げた地域通貨は、まさにこの二つの課題に立ち向かう手段となります。

BYTHESEA.coinの特徴

「BYTHESEA.coin」（通称BTS）は、海を愛する誰もが無償で参加可能なブロックチェーンを利用した新しい地域通貨のテストプロジェクトです。ここでのポイントは、海のゴミを拾うことで通貨価値が生まれるという点です。これまで価値が無かった海のゴミ拾いが、新たな信用をもたらし、その行動自体が社会的に評価される仕組みは画期的です。

できること

「BYTHESEA.coin」を使うことで、参加者は以下のアクションが可能です：
1. 海のゴミ拾いで通貨を獲得：ゴミ拾いを行うことでBTSが付与され、これが個人の環境保護活動の実績として認識されます。
2. 地域での利用：獲得したBTSを、海の近くのサービスや商品と交換することができます。
3. スキルの設定：自身のスキルに対するBTSの設定が可能で、活動を広めることもできます。
4. BTSの増減：BTSの交換頻度によって、獲得した通貨の増減があるため、活発な活動が奨励されます。