DPPによるアパレル業界の革新
アパレル業界におけるサステナビリティの重要性が高まる中、株式会社CYKLUSとNTTドコモビジネス株式会社は、デジタルプロダクトパスポート(DPP)を利用した新たな取り組みを開始しました。この共同実証実験(PoC)は、2026年の春に始まり、ユーザー体験の向上と環境負荷の低減を目指します。
背景:環境問題への対策
アパレル産業は、世界的な環境問題の一因とされています。国連環境計画によると、この業界は全体の温室効果ガス排出量の2%から8%を占めており、毎年9820万トンもの繊維廃棄物を生み出しています。このような現状から、製品を一過性のものとして扱うのではなく、長期間にわたって利用できる仕組みを作る必要があります。これにより、消費者の価値観が変化している中、アパレルブランドは持続可能性を重視する商品の提供が求められています。
DPPを活用した循環型ビジネスの実現
本PoCでは、製品ごとの情報をQRコード経由で提供し、製造履歴や環境指標などの詳細なデータを一元管理します。これにより、ユーザーは製品のライフサイクル全体にわたる情報を簡単に取得でき、リペア事業者やメーカーとの情報共有が可能となります。これらの取り組みは、アパレル製品が環境に与える影響を減少させるだけでなく、消費者の製品に対する愛着を深めることにもつながります。
参加ブランドとその役割
このプロジェクトには、さまざまなアパレル製品を手掛ける株式会社ゴールドウインを始め、修理サービスを提供する株式会社ミヤモリや製品を扱う4c Studiosなどが参加予定です。各社は、それぞれの専門性を活かしながら、DPPの効果を最大化するための協力を行います。
ICT基盤の強化
本PoCでは、NTTドコモビジネスの再生資源循環プラットフォーム「CEMPF®」を使用し、資源循環に必要なデータの管理とトレーサビリティを向上させます。このICT基盤は、今後の製品情報提供や情報共有の基盤として機能し、新たなユーザー体験を創出します。
未来の展望
両社は、この実証実験の結果を踏まえて、アパレル業界向けのDPP活用のベストプラクティスを追求していきます。サステナビリティと循環型ビジネスの推進は、今後ますます重要なテーマとなるため、DPPの商用化を進める方向性です。さらに、広範なパートナーシップを築くことで、さらなる技術革新と環境負荷軽減を目指します。 これにより、アパレル業界がサステナブルな未来へと進化することを期待しています。
株式会社CYKLUSとは
CYKLUSは「モノを大切に」という理念のもと、持続可能な社会の実現を目指すソーシャルベンチャーです。デジタル技術を駆使した次世代の循環型ビジネスモデルの構築に力を入れています。
NTTドコモビジネスについて
法人向けICT事業を展開するNTTドコモビジネスは、持続可能な社会の実現を目指し、様々なビジネスをつなぐプラットフォームとしての役割を果たしています。