フードサプライチェーンにおけるGHG排出削減の新たな取り組み
フードサプライチェーンのGHG排出削減に向けた新たな試み
近年、気候変動への対応が全世界的な課題となる中、食品業界においても温室効果ガス(GHG)の排出削減が求められています。特に、農林水産省が進める「GHG簡易算定シート」を活用した取り組みが、サプライチェーン全体でのGHG排出量の把握と削減に重要な役割を果たすことが期待されています。
インセッティングコンソーシアムの設立
令和8年7月16日、農林中央金庫が事務局を務める「インセッティングコンソーシアム」において、GHG簡易算定シートを参加企業のScope3カテゴリ1の算定ツールとして活用する方針が発表されました。この新しい連携により、農水省が開発したGHG簡易算定シートが、食品企業のGHG排出量算定にどのように役立つのかが注目されています。
この取り組みは、農畜産物由来の排出量を把握し、生産者との連携強化を可能にするものです。特に、生乳分野においてその活用が期待され、今後の業界全体のGHG排出削減に向けた重要な一歩となるでしょう。
農産物の環境負荷低減に向けたガイドライン
農林水産省は、「農産物の環境負荷低減に関する評価・表示ガイドライン」に基づき、GHG簡易算定シートの普及を進めています。このシートを利用することで、食品企業は自身の業務だけでなく、サプライヤーにおけるGHG排出量の把握を容易に行うことができます。これにより、自社の環境への影響をより正確に評価し、持続可能なビジネスの展開を目指せるようになります。
企業の協力と連携の重要性
食品企業にとって、取引先を含まないサプライチェーン全体のGHG排出量の把握と削減は重要な経営課題です。しかし、実際のところ、多くの企業は原材料の仕入れに関するデータを把握するのが難しく、平均値や推計値での算定が中心となっています。そこで、農林水産省が提供するGHG簡易算定シートが活用されることで、生産者のデータをもとにした正確な算定が進むことが期待されています。
また、企業からは「GHGプロトコルやSSBJ開示基準とどう整合性があるのか」といった質問が寄せられており、この点でも農林水産省は透明性をもって情報公開を進める必要があります。
今後の展望
今後、農林中央金庫はこのインセッティングコンソーシアムを通じ、食品企業や流通事業者、金融機関とのさらなる連携を図りながら、GHG簡易算定シートの活用を促進していく方針です。「みどり加速化GXプラン」に基づく、この一連のプロジェクトによって、フードサプライチェーン全体でのGHG排出削減が加速されることが期待されています。
この取り組みが成功すれば、食品業界の持続可能性向上に寄与するだけでなく、消費者にも安心して選ぶことのできる製品を提供することが可能になるでしょう。このように、業界全体が一丸となって温室効果ガス排出削減に向かう姿勢が見られることは、未来の持続可能な社会に向けて非常に重要です。
会社情報
- 会社名
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農林水産省
- 住所
- 東京都千代田区霞が関1-2-1
- 電話番号
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