AtCoderが発表した2025年競技プログラマー就職企業人気ランキング

日本最大の競技プログラミングコンテストプラットフォームであるAtCoder株式会社（本社：東京都新宿区）は、AtCoderIDを持つ競技プログラマーを対象とした「2025年競技プログラマー就職企業人気ランキング」を公表しました。この調査は、学生や社会人のプログラマーがどの企業に就職したいのか、その人気の背景や業種の希望を探るもので、非常に興味深い結果が得られました。

調査結果のハイライト

就職企業人気ランキング

まず、就職企業人気ランキングの結果ですが、学生と社会人共に1位に輝いたのはGoogleでした。2021年から2024年にかけて、4回連続での首位獲得という驚異的な実績を持つ企業です。このような結果は、Googleが提供する成長の機会や、優れた労働環境を反映していると言えるでしょう。

選定理由

学生と社会人共に、企業を選ぶ理由として「成長できる環境」「高い給与」「優秀な先輩エンジニア」「充実した福利厚生」が上位に挙げられました。また学生は「社員の人間関係が良い」という理由を6位に、社会人は5位にランクインさせており、人間関係の重要性も強調されています。さらに、AtCoderレーティングによると、レーティングが高いプログラマーほど「既に競技プログラマーが入社している企業」が選ばれる傾向にあることが示されています。

希望業種

希望する業種については、学生と社会人の双方で「ソフトウェア」「インターネット」「電子・電気機器」が三位に入っており、これも昨年と変わりません。成長が見込まれる業種を狙う傾向が伺えます。

希望職種

また、希望する職種では、学生と社会人ともに、システムエンジニア、ソフトウェアエンジニア、研究職、Webエンジニア、データサイエンティストが上位にランクインしており、昨年のデータとも一致しています。

調査概要

この調査は2025年8月に実施され、AtCoder Beginner Contest 419の参加登録時に回答を得たもので、有効回答者数は1179名（学生735名、社会人398名、その他46名）でした。就職企業人気ランキングはAtCoderを除いた得票数が2以上の企業が対象となっています。

AtCoderについて

AtCoderは、811,393人（そのうち日本人329,372人）が参加登録し、毎週約12,000人が挑む定期的なコンテストを運営しています。さらに、高度なIT人材の採用及び育成サービスとして、「AtCoderランク」をもとにした転職支援サービス『AtCoderJobs』や、プログラミングスキルを可視化する『アルゴリズム実技検定・PAST』などのサービスも展開しています。

今回の調査結果を通じて、競技プログラマーがどのような企業を目指し、何を重視しているのかが明確になりました。特に人間関係の良さや成長できる環境は、今後の採用活動においても重要な要素として扱われるでしょう。