異文化交流の書
2025-07-14 10:24:26

異国の文化と言葉を紡ぐ往復書簡『ガラスと雪のように言葉が溶ける』

「ガラスと雪のように言葉が溶ける」



異文化交流が生む深い対話



2025年7月16日に、株式会社大和書房から出版される書籍『ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡』は、著者の尹雄大さんとイリナ・グリゴレさんが、異なる文化的背景を持ちながら手紙の往復を通じて自分たちの思いを深く語り合う内容となっています。彼らの手紙を通じて、読者は言語がもたらす感情や身体感覚に触れることができ、文化と言葉の力を再認識することでしょう。

互いのルーツを知る旅



尹さんは在日韓国人三世であり、ルーマニア出身のイリナさんは文化人類学者です。二人は異なる立場からそれぞれの幼少期やルーツ、そしてそこから生まれる感情について深く掘り下げています。例えば、尹さんは自身の家庭の中で感情をどのように表現し、またそれに対して自身がどう感じていたかを手紙で綴っています。一方、イリナさんは自国の言葉を話せず、異文化での生活がどのような印象を与えたのかを考察します。このような異なる視点が融合することで、読者は新たな視野を得ることができるでしょう。

壮大なテーマに挑む



書中の各手紙には、彼らの言葉だけでなく、生きることそのものに対する洞察が詰まっています。「生まれること」と「生きること」、そして「ズレについて」といったテーマに触れながら、彼らは生きづらさや過去の傷についても赤裸々に話し合います。これにより、読者は自分自身のルーツや背景を考えさせられるとともに、他者との違いを理解することの大切さに気づくことができます。

目次を通じての洞察



目次には、多くの心に響くタイトルが並んでおり、それぞれが丁寧に選ばれたテーマを持っています。「私の痛みを大事にする」や「正しさを叫ぶよりケアをしたい」といったタイトルからは、彼らの心の奥深くに触れることができ、読者はそのメッセージの重要性を感じることでしょう。特に「病気と世界の終わりと向き合う」では、彼らが直面した現実が映し出され、一層の感銘を受けます。

読者へ伝えたいメッセージ



本書は、単なる往復書簡ではありません。異なる文化に生きることの喜びや苦悩、そして理解するという行為の重要性を教えてくれます。二人の率直な言葉は、文化的な違いや個人の経験を超えて私たちが共感し、学び合うことの美しさを描いており、読者は自分自身の経験と重ね合わせながら物語に引き込まれていくでしょう。

このような異文化に触れる機会は、私たちが大切にすべきものとして捉えるべきです。他者の原風景を知ることが、世界をより良くするための一歩になると、本書はその可能性を教えてくれます。ぜひ、手に取ってみてください。


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会社情報

会社名
株式会社 大和書房
住所
東京都文京区関口1-33-4
電話番号
03-3203-4513

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