作家の高橋源一郎さんが、2024年7月29日に新しい著書『NHK出版 学びのきほん 「書く」って、どんなこと?』を発表します。この作品では、普段何気なく行っている「書く」という行為の背後にある深淵な秘密と面白さに迫ります。
この入門書では、メールやSNS、日記など、私たちの日常に深く根ざした「書く」という行為が持つ意義について考察します。高橋さんは、40年にわたる作家としての経験をもとに、多くの人々が抱える「書く」ことへの誤解や偏見を洗い出し、正しい理解を提供しようとしています。
本書の概要
本書は、特に「書く」という行為の本質を掘り下げる内容が特徴です。高橋さんは、「書く」ということがただの行為ではなく、それに伴う思考や表現の豊かさを引き出す重要な活動であると述べています。彼の言葉を借りるなら、「誰もがふつうにしているように思える『書く』は、実際には非常に複雑で面倒かつ、驚くほど楽しい活動なのです。」
構成は、以下のように計4つの授業で展開されています。
1.
「わたし」が書く
この章では、書くことが個人のアイデンティティや自己表現にどう関与しているのかを考察します。自分自身の経験を通して、全く新しい視点で書くことを捉える手助けをします。
2.
「考えずに」書く
「考えずに書く」というアプローチが、時には思考を超えた創造性を引き出す鍵になるということを示します。自由な発想を重視するこの章では、書くことの楽しみを強調します。
3.
「書けないこと」を書く
誰もが感じる「書けない」とは何か?その原因と克服方法について、高橋さんの独自の見解を共有します。
4.
生徒のみなさんへ。「4時間目」について。
最後の章では、読者へのメッセージとして、書くことの楽しさや可能性に気づいてもらうためのポイントが示されます。
著者について
高橋源一郎さんは1951年に広島県で生まれた著名な作家であり、かつて明治学院大学の教授を務めました。1981年にデビュー作『さようなら、ギャングたち』で注目を集め、その後も多くの文学賞を受賞しています。近年では、読書論についても精力的に執筆しており、学校教育での文学の教え方に対する挑戦を行っています。
この新刊は、単なる執筆技法を超え、人間の表現としての「書く」ことへの理解を深める貴重な一冊です。作品は112ページのコンパクトサイズですが、書くことの楽しさと意義が詰まった内容となっています。
書名: NHK出版 学びのきほん 「書く」って、どんなこと?
著者: 高橋源一郎
出版社: NHK出版
発売日: 2024年7月29日
定価: 825円(税込)
手に取ってみることで、あなたの「書く」ことに変革が起こるかもしれません。