菱洋エレクトロが製造業向けサイバーセキュリティ解決策を提供開始

新サービスの概要

菱洋エレクトロは、最近成立した欧州サイバーレジリエンス法（欧州CRA）に対応するための「オールインワンソリューション」を発表しました。このサービスが求められる背景には、製品のサイバーセキュリティ確保が製造者にとって法的義務となったことがあります。この新たな法規制のもと、製造業者は国際的な事業展開をする上で、特にサイバーセキュリティへの取り組みが不可欠となっている現状を受け、菱洋エレクトロが支援を行います。

サービスの背景

最近のWEBアンケート調査によると、製造業の多くは「何から始めればよいか悩んでいる」「法規制に関する情報整理が難しい」と感じていることが浮き彫りになりました。これにより、法制度への対応には情報整理や理解を支援する仕組みが必要であることが明確になりました。この新しいサービスは、そうしたニーズに応えるものです。

3つの支援メニュー

本サービスでは、次の3つの支援メニューを通じて顧客のサイバーセキュリティ対策を具体的にサポートします。

1. サイバーレジリエンス構築支援サービス

- 欧州CRAに則ったIEC62443規格を考慮し、製造業者がサイバーレジリエンスを構築できるよう支援します。例えば、2026年9月より適用される脆弱性の報告義務に備えるため、菱洋エレクトロは、製品やサービスに関するセキュリティ対応チーム（PSIRT）を構築・運用する手助けを行います。

2. SBOM作成・管理プラットフォーム導入支援サービス

- 欧州CRAで求められるソフトウェア部品表（SBOM）の作成と管理を効率的に行うことができるよう、環境の構築や運用のワンストップサービスを提供します。具体的には、SBOMツールの選定やPoC（概念実証）、運用トレーニングなどを含みます。

3. セキュアハードウェアソリューションサービス

- サイバーセキュリティを強化するためには、IEC 62443-4-2に適合したデバイスの採用がぜひとも推奨されます。菱洋エレクトロは、認証済みのハードウェアやIT、OTの連携に必要なネットワーク機器の提案を行います。

アンケートから浮かび上がった課題

菱洋エレクトロが実施した「自社プロダクトのサイバーセキュリティに関するWEBアンケート」によれば、製造業におけるサイバーセキュリティやサイバーレジリエンスに関する知識やリソースの不足が大きな課題として明らかになりました。多くの従事者が「法規制への対応が不明確」との懸念を感じており、特に欧州CRAに関しては「何から手をつけるべきかわからない」との声が多数寄せられました。