キリングループ、「第4回日経統合報告書アワード」で優秀賞を受賞
キリンホールディングス株式会社が、2025年2月25日に開催された「第4回日経統合報告書アワード」で初めて優秀賞を獲得しました。このアワードは、日本経済新聞社が主催し、企業がどのように投資家との対話や情報開示を行っているかに注目した表彰制度です。昨今、企業の非財務情報を含む価値情報の発信がますます重要視される中で、キリングループの統合レポートが高く評価されたことは意義があります。
このアワードでは、496社の企業が参加し、アナリストたちが審査を行いました。キリングループの統合報告書では、トップマネジメントからの明確なメッセージが薄められることなく伝えられ、CSV経営を中心とした戦略の成果が具体的に示されています。CEOおよびCOOのメッセージからも強いリーダーシップと熱意が感じられ、企業理念やミッションがしっかりと文書で整理されています。
また、キリングループは自身の経営資源に対して冷静な分析を行い、中長期的な経営目標や戦略に関する記述も優れています。無形資産を経営資源として体系的に把握することで、リソースの限界とその克服に向けた意志を表現しています。この点が特に評価された要因の一つです。
さらに、「社会関連」の情報に関しても充実しており、多様なステークホルダーに向けた説明がなされています。人的資本に関連する指標は豊富で、企業理念に基づいたユニークな取り組みが特筆されています。
キリングループの「統合レポート2024」では、ビール事業で培った発酵・バイオテクノロジーを活かし、「食」「医」「ヘルスサイエンス」といったさまざまな領域で価値創造に挑戦する姿勢が示されています。特に、2022年から2024年にかけての中期経営計画に基づいた戦略をしっかりと実行しており、財務面と非財務面の情報を組み合わせたストーリー性を強化しています。このような取り組みは、経済的な価値と社会的な価値を同時に生み出す持続可能な仕組みを目指すキリングループの価値創造モデルに寄与しています。
今後もキリングループは、統合報告書の発行を通じてステークホルダーとの対話を深化させ、企業価値の向上に繋げていく意向です。「食と健康」の新たな喜びを広げ、心豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。報告書の詳細については、キリングループの公式サイトにて確認することができます。