AironWorksが新たに発表したBCP AI Agent
2023年10月、AironWorks株式会社(東京都港区)は、AIと衛星データを活用した新サービス「BCP AI Agent」を発表しました。このサービスは、企業が直面する様々なリスクに対応するために、災害対策や事業継続計画の策定から、安否確認、被害状況の把握、対応案の整理までを一貫して支援します。
背景と開発の意義
近年、自然災害やサイバー攻撃など、企業を取り巻くリスクは多様化し、ますます複雑になっています。大規模地震や洪水、感染症などの自然脅威とともに、地政学的リスクや進化するサイバー攻撃が企業にもたらす影響は計り知れません。このような複合リスク時代において、事業継続計画(BCP)の重要性は高まるばかりです。
しかし、多くの企業でBCPは作成後に見直しがされず、実際の危機時には機能しないことが多いのが現状です。AironWorksは、これまで培ったデータ基盤やAI技術を駆使し、BCPの課題を解決するためにBCP AI Agentを開発しました。
BCP AI Agentの主な機能
1. AIによる計画策定サポート
BCP AI Agentは、リスク評価や優先業務の分析、復旧目標の設定をAIがガイドします。専門知識がない人でも実効性の高い計画を策定できるように設計されており、策定後もAIが定期的な見直しをサポートします。
2. 安否確認訓練
従来の安否確認手法に加え、専用アプリのセンサーを活用することで、リアルタイムかつ高精度に従業員の状況を把握できます。平時の訓練から実際の対応まで、一貫してこのプラットフォームで行えるのが特徴です。
3. 緊急時のリアルタイム安否確認
災害が発生すると同時に、安否確認プロセスが自動で起動します。AIが位置情報やセンサーデータを集約し、未確認者のフォローアップを行うことで、対策本部の負荷を軽減します。
4. 災害対策研修と弱点分析
実災害のデータをAIが分析することで、組織固有の脆弱性を特定し、それに特化した研修プログラムを生成します。これにより、組織は必要な対策を強化することが可能です。
5. 自動整理された事業継続対応
AIが従業員の状況やリソース情報を集約し、優先的な復旧業務や代替対応策を自動で整理します。これにより、迅速な意思決定が支援されます。
6. 衛星データによる拠点状況把握
SAR衛星や光学衛星データを連携させ、被災後の拠点状況を可視化します。この機能により、現地確認が難しい状況でも迅速な情報収集が可能です。
代表の思いとビジョン
AironWorksの代表取締役である寺田彼日氏は、阪神淡路大震災の経験がこの事業に与えた影響を強調しています。「多くの命が失われた経験が、困難に直面している人たちの力になりたいという思いにつながりました」と彼は語ります。このBCP AI Agentを通じて、物理的、サイバー的な脅威から企業を守り、有事に強い組織作りを目指しているとのことです。
提供開始時期と価格
BCP AI Agentは2026年夏を目指して提供開始予定です。対象は企業、官公庁、自治体となっており、提供形態はソフトウェアライセンスで、価格は規模や機能要件に応じて個別見積もりとなります。
AironWorks株式会社の概要
- - 会社名: AironWorks株式会社
- - 代表者: 寺田彼日
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門1-10-5
- - 創業: 2021年8月
- - 事業内容: サイバーセキュリティサービスや企業リスク対策AI Agentプラットフォームの開発・提供