東京科学大学発ベンチャーaiwellが北洋銀行から助成を受ける

aiwell株式会社、北洋銀行の助成受領

東京科学大学から誕生したaiwell株式会社が、北洋銀行スタートアップ研究開発基金の2024年度助成先として選定されました。この発表は、同社が新しいタンパク質解析技術「AIプロテオミクス」を利用し、農作物への応用を目指した研究テーマに取り組むことを意味します。

助成対象研究テーマ

今回の助成対象となるのは、タンパク質解析技術「プロテオミクス」の農作物、特に北海道産米に関する研究です。この研究では、米の長短所を把握し、育成や改良、さらにはブランディングへの応用を目指します。このプロジェクトは、農業分野におけるタンパク質解析の新機軸となることが期待されています。

aiwellの技術と展望

aiwellは、二次元電気泳動技術を用い、人や動物、植物から抽出したタンパク質を画像化し、AIを駆使して比較検証するプロテオミクス技術を提供しています。この技術は、国立東京工業大学の林宣宏教授によって開発された国際特許技術であり、精密なプロテオミクス画像を用いて、病気や生態変化に関与する特定タンパク質バイオマーカーを迅速に探索します。

現在、aiwellは新川崎と神戸にそれぞれプロテオミクスイノベーションセンター（PIC）を設立し、農業や医療分野など多様なマーケットに向けて技術提供を行っています。具体的には、農作物の品質向上や新たな製品開発に貢献しています。