ジェイズ・コーポレーションがセントラルサーキットを買収し新しい展望へ

ジェイズ・コーポレーションがセントラルサーキットを買収

株式会社ジェイズ・コーポレーション、通称ジェイズレーシングは、2025年12月9日に株式会社セントラルサーキットの全株式を取得することを発表しました。このM&Aにより、関西圏のモータースポーツシーンにおいて、新たな展開が期待されています。

買収の背景と意図

セントラルサーキットは、長年にわたり関西のモータースポーツフィールドとして多くのドライバーやチームに支持されてきました。しかし、近年では安全基準の向上や設備の刷新、さまざまなユーザー層への対応が求められており、これに応じた抜本的な改善が急務とされています。ジェイズ・コーポレーションは、30年以上の友好な関係を築いてきたセントラルサーキットの運営に自社の技術力や経験を活かし、新たな付加価値を提供しようとしています。

今後のビジョン

ジェイズ・コーポレーションは、以下の四つのテーマに基づいて取り組みを加速させる計画を立てています。

1. イベントの拡充: 初心者からプロフェッショナルまで、広範なユーザー層が参加できる走行会やレースイベントを強化します。これにより、さらなる交流人口の増加が見込まれます。

2. ユーザー体験の向上: 安全性を高めるための施設改修、観戦環境の改善、EV・ハイブリッド車両向けの設備拡充に取り組みます。これにより、訪れる全ての人に安心して楽しんでもらえる環境を整えます。

3. 若手ドライバーの育成プログラム: 次代のモータースポーツ文化を形作るための育成プログラムを実施し、若手ドライバーの支援を行います。

4. コース延伸計画: 国際基準を考慮した大規模なコース延伸を計画中です。これにより、さまざまなカテゴリーのレースが実施できるサーキットに発展することを目指しています。

買収についてのコメント

セントラルサーキットの代表取締役社長、井入宏之氏は「ジェイズ・コーポレーションによる買収により、運営体制が新たに生まれ変わることを期待しています」と述べ、新しい体制のもとでさらなる飛躍を誓いました。
一方、ジェイズ・コーポレーションの梅本淳一社長も「セントラルサーキットは長年にわたり多くの愛好者に親しまれ、我々の成長にも寄与してきた場所。これからもこの地で新たな価値を生み出し、モータースポーツ文化の発展に寄与していく所存です」と意気込みを語っています。