犬用セラミドの効果
2025-12-17 11:37:09

ロート製薬が犬皮膚用セラミドの効果を解明、科学が導くペットの健康未来

ロート製薬と犬皮膚細胞の独自研究



ロート製薬株式会社(本社:大阪)は、この度、犬の皮膚に特化した研究を行い、独自開発の「ナノ化発酵セラミドプラス」が犬の皮膚における重要な機能を有することを明らかにしました。この研究は麻布大学の福山朋季准教授の薬理学研究室との共同で進められました。ロートグループの「Connect for Well-being」ビジョンの一環として、動物皮膚領域における基礎研究が着実に推進されています。

研究の概要


本研究の結果、ナノ化発酵セラミドプラスが犬角化細胞において抗炎症作用を示し、セラミド合成関連遺伝子の発現を高めることが確認されました。これにより、犬の皮膚におけるバリア機能の改善が期待されます。また、グリチルリチン酸ジカリウムとの併用により、抗炎症効果がさらに強化される傾向も確認されました。

研究の重要性


動物皮膚に関する研究は、これまであまり進展していませんでした。そのため、犬の皮膚特性に基づく独自の研究が求められていました。ヒトのアトピー性皮膚炎において、スキンケアは治療の基本とされており、犬にも同様のアプローチが必要だと考えられています。

研究結果


1. セラミド合成関連遺伝子の発現: 独自セラミドは犬角化細胞(CPEK)におけるセラミド合成関連酵素の遺伝子発現を増加させることが示されました。具体的には、A(SPTLC1)やB-1(SMPD1)の発現が高まり、皮膚における多様なセラミドの産生を促進します。

2. バリア機能の改善: ナノ化発酵セラミドプラスが犬の皮膚バリア機能を維持し、回復を助けることが確認されました。経表皮水分蒸散量(TEWL)の低下や、経上皮電気抵抗(TEER)の上昇が見られ、バリア機能の健全化が示唆されました。

3. 抗炎症効果の確認: 犬マクロファージ細胞株を用いて、ナノ化発酵セラミドプラスとグリチルリチン酸ジカリウムの組み合わせによる炎症性サイトカイン(IL-6・IL-8)の抑制が確認され、併用時にはその効果がさらに高まりました。

将来の展望


この研究により、犬の皮膚におけるナノ化発酵セラミドプラスの重要性が明らかになりました。今後は臨床応用の検討を進め、犬種や年齢による違いを考慮したさらなる研究を行い、動物の皮膚の健康に貢献することを目指します。

スキンケアの進展を通じて、科学的根拠に基づき人と犬が共に豊かに暮らせる未来を築くことを目指しています。


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会社情報

会社名
ロート製薬株式会社
住所
大阪府大阪市生野区巽西1丁目8番1号
電話番号
06-6758-1231

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