冬季を彩る幻想的なクリスマスイベント
青森県の奥入瀬渓流沿いに位置する「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」は、2024年12月9日から開始される冬のクリスマスイベント「氷瀑クリスマス」の一環として、高さ3.5メートルの氷瀑クリスマスツリーの点灯式を行いました。このイベントは、冬の厳しい寒さと静けさを決して失わず、むしろそれを活かすことで、訪れる皆さまに特別なひとときを提供しています。
点灯式には宿泊客や地域の事業者が参加し、カウントダウンの声に合わせツリーが幻想的な青色の光に包まれる瞬間には、歓声が広がりました。参加者たちは温かいホットドリンクを片手に、その美しい景観に心を奪われ、心と体を癒す非日常の体験を楽しむことができました。
奥入瀬の冬の魅力
青森県は冬に訪れる寒さと積雪によって観光客が減少しがちです。その影響で、かつては冬季に休業していた奥入瀬渓流ホテルは、氷瀑という地域の冬の自然の魅力に目を向けました。氷が作り出すこの幻想的な景色を活かすことで、冬でも多くの方に来ていただくためのイベントを企画するようになりました。
「氷瀑クリスマス」は、中でも特に人気のあるイベントであり、クリスマスツリーや氷瀑サンタクロースなど、氷瀑の美しさを多角的に楽しめる内容が盛り込まれています。さらに、地域の事業者の協力を受け、氷瀑をテーマにした伝統工芸品やアクセサリーを販売する「氷瀑クリスマスマルシェ」も実施され、地域の魅力を発信しています。
点灯式と地域の事業者
点灯式では、ホテルの総支配人と地元の事業者たちが共同でイベントを開催しました。特に、津軽塗を利用した氷瀑アクセサリーを手がける「KABA」の佐々木さんは、「透明感を大切にするために津軽塗りの技法を使って製作しました。光の加減を楽しんでいただければ嬉しいです」と語ります。また、別の事業者である「ripples」の小林さんは、「氷瀑モチーフの商品が皆様の思い出の品になればと思っています」と話しました。地域が一体となって生み出すこのイベントは、地域の特色を活かしつつ、新たな思い出を作ろうとする強い願いが込められています。
魅力あふれるマルシェ
イベント期間中は、氷瀑オリジナル商品を手がける事業者たちが参加し、自社の魅力を直接参加者に伝える機会も設けられています。訪れた宿泊者は、「こんなに多様な青森の伝統工芸品があったとは知らなかった」「氷瀑との組み合わせがとても斬新でかわいい」といった声を上げ、地域の事業者との交流を楽しんでいました。
このように、奥入瀬渓流とその冬の風景、そして地域の人々の思いが詰まった「氷瀑クリスマス」が、青森県に新たな訪問客を呼び込むきっかけとなることを期待しています。幻想的な景色の中で、心温まるクリスマスを楽しむことができるこのイベントに、ぜひご参加ください。開催期間は2024年12月9日から25日までで、入場は無料です。詳細は星野リゾートのウェブサイトにて確認できます。