テリー・ライリーとクロノス・クァルテットの日本初共演
2025年、音楽界のレジェンドであるテリー・ライリーが90歳を迎える記念すべき年に、彼の代表作を共に演奏する特別なコンサートが開催される。その中心を担うのが、グラミー賞を3度受賞した名門アンサンブル、クロノス・クァルテットだ。本コンサートは、音楽界においても特別な意味を持つイベントとなる。
クラウドファンディングの成功
このイベントは「テリー・ライリーMatsuri2025実行委員会」によって運営されており、3ヶ月にわたるクラウドファンディングが行われた。結果、支援額は600万円の目標を大きく上回る6,547,100円。支援者数も303名と、多くの音楽ファンからの支持を受けていた。この成功により、音楽界全体がライリー氏の文化的な重要性を再認識することになった。
公演の詳細
コンサートは6月25日(水)に神奈川県立音楽堂、6月28日(土)には東京藝術大学奏楽堂にて行われ、両会場で異なるプログラムが用意されている。特に、神奈川県立音楽堂での《サン・リングズ》は、コロナ禍で何度も中止となった作品がついに日本初演として披露される。8年の歳月を経て登場するこの曲は、ライリー自身の未来を見据えた作品であり、音楽ファンにとっては特別な瞬間となることは間違いない。
また、28日の東京藝術大学での公演では、特別に書き下ろされた新曲の披露も予定されており、ライリーとクロノスの共演によりどのように音楽が進化するのか、期待が高まる。
コンサートの見どころ
このコンサートにおける最大の魅力は、テリー・ライリーの存在だ。彼は米国の西海岸音楽シーンを牽引した先駆者であり、その作品は広範囲にわたる音楽ジャンルに影響を与えてきた。彼の代表的な作品『In C』や『A Rainbow In Curved Air』は、ミニマルミュージックの礎を築いた重要な作品として現在も多くのミュージシャンにエネルギーを提供している。
さらに、クロノス・クァルテットのプレゼンスも見逃せない。彼らは、伝統的な弦楽四重奏の枠を超え、新しい音楽の表現を創出してきた異色のアンサンブルであり、その音色は観客の心を掴むこと間違いなしだ。
特別なゲスト
コンサートには、特別なゲストとしてサラ(SARA)や岩本達明氏、合唱団やえ山組が参加。これらのアーティストたちが共に演奏することで、作品にさらなる奥行きと感動を与えることが期待される。音楽とパフォーマンスの複合体として、観客を一層魅了する舞台となるだろう。
チケット情報
公演の一般販売は5月14日(水)から開始される。両公演とも、全席指定で一律料金12,100円。購入は各種チケットサービスを通じて行えるので、興味がある方はぜひ早めに手に入れてほしい。
まとめ
テリー・ライリーは、独自の音楽の世界を築き上げた偉人であり、今回の公演はその集大成とも言える。音楽の未来を担う若い才能たちとともに彼の90歳を祝うこの機会を見逃すことなく、ぜひ足を運んでいただきたい。この素晴らしい音楽体験が、多くの人々に新しいインスピレーションを与えることを期待しています。